2001年12月23日日曜日

不正アクセス

ルーターのファームウェアをバージョンアップしたら,不正アクセスを記録するようになった.とくにうちは固定 IP なので結構重要.
したがって,固定IP が抜き取られないように,自分でパケットを発信する場面(掲示板の書き込みなどクッキーのやりとりがある場面)ではプロクシサーバーを通すようにしている.

記念に自分でポートスキャンかけたら1分間に6万回の不正アクセスを記録した(爆)
それ以外でも1日に50件以上のパケットの破棄(つまり不正アクセス)がある.
http や telnet のポートへのアクセスはまぁ,「ちょっと間違えた」のレベルかもしれないけど,Windows の共有フォルダへのアクセスや,IE のプロセスが使っているポートへのアクセスは悪意がありそうだな.

2001年12月3日月曜日

もう12月

「師走だなー,僕は12月になると,いつでも師走なんだ・・・・いいだろう?」

2001年11月2日金曜日

11月

なんと,もう11月.
都市部では紅葉の色はよく出ないけれど,それなりに木々はがんばってます.

2001年10月29日月曜日

NHK特集

今回はブラックホール.
ブラックホールについては,断片的な知識しか持ち合わせていなかったが,今日の放送で,人間のブラックホール追跡の歴史について学ぶことができた.
また,新しく得た知識も多かった.
最近の研究の成果で,「銀河の中心に巨大ブラックホールがあり,銀河の生成の大きくかかわっている」
超巨大ブラックホールは銀河の合体でつくられる.
我々の銀河もあと30億年後にはアンドロメダと合体する.
そして,ブラックホールは星を飲み込むだけではなく,そのとき発するジェットが新しい星を生む原動力になっているのではないかという仮説も.

人間の知りたいという気持ちに限りはない.
知識が増えるのは楽しいなー.だから勉強は楽しい・・・はずなのだが・・・

2001年10月26日金曜日

2001年 軌跡と三角関数テスト

数学Ⅱ,「図形と方程式」の章の最後の「軌跡と領域」をちょびっと.

それから三角関数全部.こちらは思考力テスト.

もちろん,高校生の思考力では,ほとんどの生徒が書けないから,9, 10, 12, 14 はレポートにした.

TeXソースとPDF

1 長さ4 の線分AB に対して,AP^2 − BP^2 = 8 を満たす点P の軌跡を求めてください.

2 x^2 + y^2 ≤ 5 のとき,2x + y の最大値を求めてください.

3 y +x^2 < 0 はx−y +1 > 0 であるための何条件?(確定条件とか絶対条件とか留年条件とか書くなよ)

4 tangent の定義と同等のsine,cosine,tangent の関係式を書いてください.

5 円の方程式と同等のsine,cosine の関係式を書いてください.

6 sin(270度 − θ) をθ の三角関数で表してください.

7 tan θ のgraph における直線θ = 90度 や反比例のgraph の横軸縦軸は,graph が限りなく近づく目標となる直線ですが,その直線の名前を漢字で書き,読み方を書いてください.

8 関数y = −sin θ +√3 cos θ について,
(1) 0度 ≤ θ < 360度 のときの最大値を求めてください. (2) 0度 ≤ θ < 360度 のときのy = 1 を満たすθ を求めてください. (3) y = 1 を満たす一般角θ を求めてください. (4) 0度 ≤ θ < 360度 のときy > 1 を満たすθ の値の範囲を求めてください.

9 直角三角形でsine で定義してください

10 (1) 一般角のsine を定義してください.
(2) 一般角における正弦の定義が直角三角形の定義を含むことを説明してください.

11 y = sin θ (−90度 ≤ θ ≤ 450度) のgraph を美しく描いてください.

12 定数A,B に対し,F(x) = Af(x)+Bg(x) とします.このとき,f(x),g(x) が奇関数ならばF(x) は奇関数であることを示してください.あたりまえのことなので,しつこく丁寧に書いてね

13 三角関数の和を積に直す公式を1 つ,加法定理から証明してください.

14 関数f(x) が単調増加とは「x1 < x2 ならば____」が成り立つことですが,たとえばf(x) = x^2 (x ≥ 0) が単調増加であることは次のように示されます. f(x2) − f(x1) = x2^2− x1^2 = (x2 − x1)(x2 + x1) である. 定義よりx1 ≥ 0,x2 ≥ 0 よりx1 + x2 ≥ 0. 仮定x1 < x2 よりx2 − x1 > 0.
したがって(x2 − x1)(x2 + x1) ≥ 0 よりf(x2) − f(x1) ≥ 0.
ゆえにf(x1) ≤ f(x2) よりf(x) は単調増加である.
この例を参考にして−90度 ≤ θ ≤ 90度 において,sin θ が単調に増加することを「単調に増加する」の定義に従って証明してください.






1. 軌跡

 教科書は座標を与えて,軌跡を求める問題だったが,同じものを「座標を与えずに」出題した.つまり答えは「言葉」で書かなければならない.表現力が要求される.

2. 領域

 領域を使って解く,基礎的な問題.

3. 領域 絵を描くことができて,必要条件,十分条件の意味を把握していれば,やさしい.

4., 5. 三角関数

 公式を丸暗記ではなく,正しく理解して覚えているか?

6. 三角関数

 自分で公式を作ることができるか?

7.

 書き取りテスト

8. 三角関数

 式変形自体は,「三角関数の合成」,あとは,方程式,不等式関係の知識や,「一般角」の表し方.まぁ教科書の問題の丸写しみたいなもんです.

9., 10(1). 三角関数

 計算はできても,それを自分の言葉で表現することは難しい.
つまり自分のやっていることを,正しく言葉で表現できる学力というものは,「答案を書く」とか「論文を書く」という能力の直結する.その初歩として「定義」を書いてもらった.まぁ,一部の能力の高い子しか書けないが.

10.(2) 三角関数

 これは話をよく聞いているかどうかのテスト.かなり説明したが,ほとんどの子は計算と関係ないから聞いていないのだろうが,書けていた子は聞いていて「ほぉー」と納得したのだろうと思う.

11 三角関数

「美しく」というのがポイント.

基本的に形が違えば,0点だが,おおまかに形があっていても,三角関数のグラフとしてふさわしいかどうかをみて,ちょっとでも不備があったら△.

不備とは

目盛りが等間隔ではなく,グラフの対称性に欠ける.

原点付近などは直線に近似できるが,直線部分が長すぎたり,折れている.

膨らんでいるべき部分がへこんでいる.

線をなぞって2本以上になっているのは,関数のグラフではない.

最大値最小値付近は,なめらかなはずだが,とんがっている.


12. 証明問題

つまり論述である.図や実例をあげても,得点にはならない.式や文だけで記述しなければならない.しかし,証明すべきことはあたりまえすぎることなので,一切省略せず「しつこく,丁寧に」書いてもらう.

13. 三角関数

「公式は丸暗記ではなく,思い出す方法を工夫せよ.」というのは授業中,何度も力説した.この公式は丸暗記はまず不可能.毎度毎度計算で作ってから,使う.だから今回のテストでは「作ってもらう」

14. 単調増加性の証明

この問題を作ったときははじめ,ノーヒントだったが,これで書けるのは3クラスで1人くらいだろう.ヒントを出せば,3クラスで5人くらいは書いてくれるかもしれないと思った.だいたい予想通りの正解数.

純粋に「式変形」だけで証明するのがポイント.つまり「論証」というものは,図や実例を一切当てにせず,文で行う.

2001年10月24日水曜日

テストはいつ?

昨日から今日にかけて5万人の生徒に聞かれた.

今,一つの単元が終わり,「そろそろテストだなー」なんて先週から言いつづけているから,生徒としては戦々恐々「今日かな,明日かな・・・」 ケータイにも「明日ですか?」なんてメールが入る始末.
うるさいので,「金曜日にやる」と宣言した.ということは問題を作らねばならぬ.
焦って作ったので,とにかく明日の印刷には間に合う.
相変わらずわけのわからん試験問題だ(爆)
金曜日には公開しまーす.

2001年10月23日火曜日

芸術鑑賞会

今日は芸術鑑賞会で,チェコのパノハ四重奏団,弦楽四重奏を聞きました.
場所はいつもの柏市文化会館.まぁ合唱祭にも使ってなれているけど逆に緊張感がないな.

昼飯後で眠ってしまった時間もあったけれど,それとてとても貴重な時間だと思う.
演奏は当然のことながらぴか一.プレイヤーひとりひとりのうでももちろんのこと,弦楽四重奏はアンサンブルの基本.アンサンブルの美しさに感動しました.
どんなにテンポやリズムが変化しても4人全員の音がぴったり.まるで一人の人間が演奏しているように聞こえる.

岩城宏之が人類の宝と評したウィーンフィルのアンサンブルは,フルオーケストラであるにもかかわらず弦楽四重奏のようだ表現していた.そうか数十人が弦楽四重奏のような一つの楽器のような演奏をするのかと思うと,やはりすごい.岩城宏之は「オルガントーン」と表現していた.

今回の演奏でますます,ウィーンフィルの演奏が聞きたくなりました.

撮影禁止だったので,写真はありません.ま,当然ですが.

2001年10月19日金曜日

吉田武著「虚数の情緒」東海大学出版会
を購入.1000ページの大著で税込み 4,515 円.「中学生からの全方位独学法」というサブタイトルがついている.

すべての内容が1冊で完結し,「~を参照」ということのないようになっている.
そして,内容が豊富で,これは我々にとっても新しいタイプの「授業のネタ本」かもしれない.
数学の本だが,数学に終わらず物理,化学,社会,歴史,哲学・・・ありとあらゆる内容が,数学の面から盛り込まれている.

辞書よりも大きく重いから,持ち歩けない.家でゆっくり読もうと思う.

2001年10月18日木曜日

定員減

来年度新入生の募集定員が360人(9クラス)になった.
県は学校の適正規模が4~8クラス/学年といっています.

学校の適正規模は,私は全員がおたがいの顔と名前が覚えられるのが上限だと思っている.
理想は20人学級で4クラスまで.
まぁ,いまの財政では無理だろうから,できる範囲で学校規模はできるだけ小さいほうがいいと思う.

数年前から生徒数が減少し,3校を除いて,すべての学校も定員を減らしてきた.私は3年位前から「いいかげん,ことしは減るかな」と思い,「なぜ,減らさないのだ!」と思ってきました.

今年12月に,新教科情報に備え,パソコン教室が新しくなります.
来年はすべての高校にネットワークが入り,クラス数分のノートパソコンが配布されます.
もし,定員減で教室が空いたら,配布されたノートパソコンを1箇所に集めてパソコン教室をもう一つ作りたいと思っていたから,これでパソコン教室2つが実現しそうです.
新教科情報が始まると,情報は全員必修だから,パソコン教室1つではちょっと心配でした(もちろん不可能ではない).

10年後ぐらいまでには320人になるでしょう.
80人にならないかなー,そうなると学校の数を増やさなければならないから絶対無理だな.

来年から3年間,1年で2人ずつ教員数も減らすようだ.

2001年10月17日水曜日

40

昔は40歳というと「りっぱなおじさん」というイメージで,就職してからは「なんでもできるベテラン」と尊敬に値する年齢でしたが,いざ自分がなると・・・サボり方だけうまくなったなー.あと,ずうずうしくなった.

先週,教頭から,「ちょっと校長室へ来てください」なんて電話がかかり,「いよいよ,くびか!」と思ったら書類を直接渡されただけ.まぎらわしいなっもう!
もらったのは例の情報教員免許の講習会の「修了証」.さっそく教員免許を申請しました

2001年10月16日火曜日

三角関数の公式

三角関数の公式は加法定理まで入ると山のように出てくる.
丸暗記が趣味の人はぜんぶ丸暗記すればよいが,普通は不可能.最低限の公式を覚えて,「計算する」のが早道.

公式はどれもそうだと思う.「公式を覚えてあてはめるだけ」という勉強法は期末テストでは有効だが,学力にはならない.
ましてや,入試は無理だろう.公式を100個覚えるくらいなら英単語100個覚えるほうが有益.

「公式を計算する」手順はそのまま「学力」である.これが丸暗記以上の学力を,確実に保証する.
公式をいかに覚えるかではなく,いかに導くかが大切.これは証明を覚えるのではなく,やはり効率的な導き方,思い出し方がある.
私は自分のノウハウを授業で伝えているつもりだけれど,つまんないかな?

2001年10月15日月曜日

今日も常磐線ダウン

7時現在動いていなかったが,7時半頃には動いた.
授業は朝1時間カット.しょうがないなー

2001年10月14日日曜日

IE で FTP

IE6 になったから,ふと FTP はどうなったかなと思って使ったら,パーミッションを設定する方法をつきとめた.
IE5 でためしたら,同じ方法でできたから,おいらが知らなかっただけ.
なんだ,もう FTP ソフトは不要になったじゃん.しらなかったー.
まぁ,FTP 専用ソフトはそれなりに使ってきたから,すぐには手放さないだろうけど,このことは初心者にはありがたいだろうな.
初心者にとって,「フリーのソフトをゲットして使う」ということ自体がかなり敷居の高いものだと思うから,IE でそれができるようになったということは,それだけ敷居が低くなったわけだ.けっこうけっこう

で,使い方だが,それにはまず,IE のメニューバーから
  ツール→インターネットオプション
を指定し,
  詳細設定
のタブを選ぶ.そのリストの下のほうに「ブラウズ」という項目にあるから,
  FTP サイト用のフォルダビューを使用する
にチェックが入っていることを確認する.

そうすればあとは,エクスプローラのアドレス欄に
  jove.prohosting.com
などと入れれば,ユーザー名とパスワードの入力画面が出てくるので,正しく入れればエクスプローラでファイル操作をする感覚で FTP ができる.
パーミッションはファイル名を右クリックしてプロパティを選ぶだけ.
んー,かんたん(^^)v

2001年10月13日土曜日

修学旅行は国内

シンガポールが中止になったので,修学旅行は国内になりました.
日程は2月3(日)から京都1泊,神戸2泊.
どちらも修学旅行のホテルとしてはかなり立派で,結婚式場などにも使われるかなり豪勢なホテルのようです.イメージ的には浦安舞浜のホテルのようです.
修学旅行の宿といえば,安くて古いというイメージがあるし,今までいったことのあるどの宿も,「まぁ安いんだからしょうがない」という感じでしたが,今度はかなり期待が持てる.

生徒の自由行動の範囲は,広島くらいまでの距離を想定しているようだ.これで私の好きな倉敷にも行けそうです.真冬の修学旅行は初めてだけど,これもまたいいな.
常夏のシンガポールが一気に真冬になった.

2001年10月12日金曜日

臨時休校

東武野田線が車両火災で不通.
臨時休校になりました.学校の内規では「東武野田線,常磐線快速,常磐線各駅のひとつでも不通なら休校」なので当然なのだが,管理職が「生徒の登校状況を見ながら決める」と言い出したから紛糾.しかし,結局「内規を曲げるのはよくない」ということで休校になったけど,数年前電車が止まったときは,朝行ったら開口一番「今日は休校です」だったのに.
そうしたら常磐線まで止まってしまって,部活動で朝早くから来ていた生徒が帰れなくなった.でもまぁ夕方までには復旧するかな.

どっちにしてもぽっかり空いた1日.これでたまった仕事を一気に仕上げないと.
生徒のいない学校ほど気楽で平和なものはないな(爆)

2001年10月11日木曜日

新しいパソコン

コンピュータ準備室に新しいパソコンが2台入った.
去年,今まで使っていた6年前の 486 マシンが壊れたので予算化したものだ.一応 win95 は入っていたが,もともとWindows3.1 マシンだったのだ.よくまぁこんなに使い古したもんだ.

これが壊れたときは当座のつなぎに,自分の私物の Dell (Pen133) に Linux 7.0 を突っ込み,プリンタサーバーなどに使っていた.

コンピュータ準備室の住人は皆(といっても私とO先生の2人),自分のノートパソがあり,ダイヤルアップルータを中心としたネットワークから使うから不便はなかった.
でも,ときたま
 「インターネット使いたいんですけど・・・」
という先生が来ても,Linux マシンの Netscape を使ってもらうため,Windows とは使い勝手が大きく違って,初心者の人には不便をかけていました.

今度のマシンは我々というより「みんなのため」に入れたので,当然2台とも Win環境.さっそく Win もアップデートしていろいろと使いやすく,かつ安全対策を施した.最近はいろんなウィルスがあるからなー
やっぱり,ネットにつながっているというのはいろいろ環境を整えるのに便利.ドライバなんか直接メーカーのサイトからとってこれるんだから.

ともかくこれで「コンピュータ準備室」らしいハードウェア構成になったな.

それにしてもローカルネットワークに UNIX が1台あるというのは便利.いま Linux にプロ串を設定して,キャッシュしてもらうようにしたら,2台の新しいパソコンへのいろいろ環境を整えるためのダウンロードも,2台目が思いっきり早くて使いやすい.
プロ串サーバーがローカルにあると快適(^^)

2001年10月9日火曜日

学力テスト

記述式以外はすべて「教科書のコピー」だから,まぁ半分は取れるかな?という問題だったと思うのだが,平均点は32点だった.
今の時期,2年生は「白波瀬曲線」の極小時期だからこんなものかな.
平均は32点でも,人数的には20点台が一番多い.これは少数の高得点者が平均点を引き上げているから.
つまり,預金額の平均は一部の高額預金者が平均を引き上げるため,かなり額が大きくなることに似ている.

2001年10月6日土曜日

参観日

今日は保護者を対象に全校で授業公開でした.私も多少公開用に作った部分はありますが,まぁいつもどおりだな.
生徒もいつもどおりよく寝ていました.

私の授業に来ていただいた保護者は5,6人くらいかな.

今,三角関数の加法定理のところをやっている.加法定理の話題といえば「三相交流」.これは,120°ずつ位相のずれた3つの波で送電する方法.電線が基本的に3の倍数なのはこれですね.

コンセントは電線2本.これは,行き帰りの電流の通路として必要なわけだが,三相の場合,1本の帰りの経路は他の2本になる.
これを三角関数の加法定理を使えば簡単な計算で,「1本の帰りの経路は他の2本」であることがわかる.
つまり sinq+sin(q+120°)+sin(q+240°) = 0 となることからわかる.

さらに,倍角公式から半角公式が導かれるが,半角の三角関数を求めるには平方根の計算になる.
そして,3倍角の公式から1/3倍角の三角関数を求めるのには3次方程式を解かなければならない.
このことは「コンパスと定規を使って一般に角の三等分はできない」という根拠になる.角の三等分は頭が悪くてできないのではなくて,「できないことが証明されている」という事実なのである.

コンパスと定規でできる計算の作図は,加減乗除と平方根だけであることが証明されている.
半角,つまり角の2等分は,半角公式から平方根の計算なので,コンパスと定規による作図は可能.
それに対し,角の三等分は,3倍角の公式の逆算を考えると,3次方程式を解くことになり,3乗根がでてくる.これが作図できないから,角の3等分はできないということになるのである.

2001年10月5日金曜日

車の異音

昨夜,店の駐車場から出たら,なんだか異音がする.
スピードを出すと「ドン,ドン,ドン,ドン,・・・・」
音の間隔と音量が,スピードに連動しているからタイヤのようだ.
古いタイヤだからセパレーション(外側のゴムが鉄のラジアルから剥離する)でも起こしたかな?
道路わきに止めて,タイヤを点検しても,暗くてよくわからない.
セパレーションなら,空気が抜けたようになるし,ハンドルが取られる.
家の駐車場が明るいから帰ってから確かめることにした.
で,よく見ると「湿布」がタイヤについていた.いくら古くても筋肉痛にはならんから,はがしました.

2001年10月4日木曜日

うわ

昨日,家で採点しようと意気込んで答案を持ち帰った.
ネットには「採点で忙しい」なんて話題の書き込みができるな,などと思って家に着いた.
家でだらだらしていたら,やる気もなくなり,ビールも飲み始めてあっさり玉砕.

で,今日,答案を家に忘れてきました(爆)
「仕事をするな」
ということだな.

だいたい,昨日,採点基準の打ち合わせをさんざんやったあと思わず
「は~.・・・で,誰が採点するの?(爆)」
当初からやる気がなかったわけで,困ったもんだ.
期限は1週間,勝負はこの週末かな.

2001年10月3日水曜日

学力テスト

進路部主催の学力テストでした.
試験範囲は1年から全部.1年生は1,2学期の範囲だけど,3年生の試験範囲は膨大.

進路指導で使うだけで,成績にはそのまま組み入れられない.
逆に生徒は試験勉強はしないで受けるから,生の学力が測定できる.
数学の場合,やさしい問題がほとんどなので,普段から勉強する習慣がついていれば,かなり高得点になる.
まぁほとんどの生徒はボロボロという感じだなぁ.

そんなことより採点の山が待ち受けている(涙)

2001年10月2日火曜日

問題解決とスキル向上

新しいスタイルファイルに悪戦苦闘している.

ネットでとってきた .tgz はもちろん私の Win では展開できないから Linux に転送して telnet で展開して,自分のパソコンに再転送.
で,まだ足りなくてマックの人からファイルをもらったら改行コードが CR で動作しないことがわかり,100個ちかいファイルを perl で全部 CR を CR LF に変換した.最近は perl でプログラム書く機会が多いからすぐできてよかった.
でも,まだ動かん.

こういうことを知っている人に聞けば早いのだろうけど,逆に調べもしないで人に聞く人はスキルが上がらないのだろうな.
といっても,わからないひとはどこがわからないかがわからないのだから,ひとに聞くしかない.
結局,パソコンは機械で,人間の作ったものだ.だからわからないことなどないはず.この問題を解決するころにはまたまたパワーアップするかな.

2001年10月1日月曜日

衣替え

今日,うちのクラスで制服を着てきた女子が2人もいた.
衣替えかな.

2001年9月29日土曜日

発電

いま,数学Ⅱで sine cosine (三角関数)をやっていて,発電の話題になった.

電灯線は50Hzの交流である.50Hzというのは発電機の回転数と思って差し支えない.つまり毎秒50回転しているのである.(多極化して回転数を落とす場合もあるが,磁石のS極N極が毎秒50回入れ替わるのは同じ.)

以前「電力需要が増すと,発電機を速く回す」と勘違いしている人がいたが,速くまわしたら「50Hz」を保てないではないか.

今使っている電力,今発電されている.
みんなが電気を使い始めると,発電機に負荷がかかって回転数が落ちてくる.回転数を保つために,蒸気や水圧を上げて回転数を保持する.
50Hz地域のすべての発電機は,完全に同期して回転している.これも「不思議だ」という人がいたが,不思議でもなんでもない.
「あたりまえ」だと思うが,最近それをうまく説明する方法を思いついた.

ペダルと車輪が直結している,10人乗りくらいの,自転車をみんなでこいで,一定の速度を保つことを考える.
だれかが休んでも,他のみんなが回転数を保つように力を加えるから,速度を保てる.そのとき,休んでいる人のペダルは回りつづける.

つまり,発電機に力を加えるのを止めても,発電機がモーターになって空転を続けるから,回転数はかわらない.

逆に,だれかがパワーを加えても,他のみんなが回転数を保つために力を加えるのをサボる.発電機でも同様.

ここで,坂道に差し掛かったとしよう.つまり負荷がかかると回転数が落ちてくるから,みんなが力を加える.
逆に負荷がなくなれば,回転数が増すからみんなで力を抜く.
これは発電機でも同様.

つまり,10人のペダルはトルクの加え方はいろいろだが,完全に同期している.力を加えても抜いても回転数は変化しない.これがすべての発電機が同期している,うまい説明だと思うのだが・・・

夏,気温が上昇し,みんながクーラーのスイッチを入れ始めると,負荷が増すから回転数が落ち始める.回転数を保つために蒸気圧や水圧を増す.あるいは電力需要を予測して蒸気圧や水圧をあらかじめ増すということもあるだろう.
そして,どんなに力を入れてもそれが電力に変わるだけである.回転数が増えそうなら,他の発電所がサボって,一定回転を保つ.
これが発電機の同期の原理だと思う.

夏休みに袖ヶ浦の「Tepco 新エネルギーパーク」を見学したときに風力発電機があった.
風が強くても弱くても,羽根のピッチを変えて回転数を保つ構造なのだろうが,同じ回転数なのに,刻々と発電量が変化していた.数秒ごとに150kWになったり,3kWに落ちたりめまぐるしかった.おそらく風速が一定していなかったり,羽根が振動していたりするのだろう.
家族に質問されたけど,うまく説明できなかった.今度は自転車の原理で説明するかな.
linked: 1

2001年9月28日金曜日

2倍の暑さ?

夏のある日のテレビ.
「札幌の気温15度,それに対し,東京の気温30度.東京は札幌の2倍の暑さですね.」

このキャスターの科学の知識の貧弱さを垣間見た.
じゃあ,札幌が1度なら,東京は30倍の暑さか.
札幌が0度だったら? -1度だったら?

こういう論じ方をするなら,絶対温度で論じなければならない.
つまり摂氏0度が 273.15K,水の沸点は 373.15K ということだ.

気温30度は 303.15K, 気温15度は 288.15K だから,東京は札幌の 303.15÷288.15=1.052 倍の暑さということになる.

な~んだ.5%くらいの違いしかないじゃん.

でも,50度を超えればみんな「暑い,熱い」し0度より低ければみんな「寒い,冷たい」となるだろう.つまりこれ以外の温度の差には鈍感.
さらに人間の感覚は対数的だから,「30度は15度よりも2倍暑い」でもいいのかなー

2001年9月27日木曜日

シンガポール中止

テロ事件以降,海外修学旅行について検討していましたが,一昨日中止になりました.

10月28日から4泊5日の予定でした.
事件の後,学年職員で検討しました.旅行係の先生は「我々の1年半はいったい・・・」という気持ちもありましたが,中止の方向で検討ということで,生徒の旅行委員会に提案.
旅行委員会では,職員側で原案といえども,方向を決めたことに対して批判が出たが,全体の生徒の意向を聞きたいということで,急遽クラス討論.
うちのクラスでは,「テロに屈しない意思表示に,中止すべきでない.」という意見もでたが,大勢は「中止やむなし」
学年全体では6割以上が「中止やむなし」
この結果を受けて旅行委員会でも「中止やむなし」を結論した.

並行して保護者に文書で事情を説明し,意見を募集したところ,9割以上が「中止やむなし」ということでした.

時間をかけてきただけに残念ですが,先が読めない状況ではとても400人の団体旅行は無理という判断.
また,「私は参加しない」「我が家は参加させない」という生徒を強制的に参加させられないから,かなりの不参加が出そうで,そうなるとほとんどが「班別自由行動」の修学旅行が成り立たなくなる恐れがある.

この結果を受けて,学校でも中止はやむを得ないと言うことで,タイトルのようになりました.
そして,一昨日の放課後,学年集会でそれを伝え,生徒全体の質問を受ける時間をもうけました.

2001年9月26日水曜日

文化祭の代休

今日と明日は代休.
先週は長かったから,なにもしないでごろごろして,ネットでもするつもり.

それから15日(土)敬老の日も文化祭だったけど,昨年紛糾した「代休問題」が半日分含まれいていたが,半日ということと,うちのがっこうだけということで,大きな問題にはならなかったようだ.
不思議なのは23日(日)の秋分の日.
その日の文化祭は去年と同様の問題を持っていたはず.もちろんこの日程は学校にとってベストな日程なので,外野のいちゃもんがつかなくてよかったが,逆に「よくいちゃもんつけなかったな.」と思う.去年あれほど強硬だった当局が今年は忘れちゃったのかな?
まぁ,文化祭が無事に終わってよかったよかった.

話は変わるけど,学校によってはやはり23日文化祭を避けたところがあったそうだ.県当局に言われる前に,学校側で避けたそうだが,そんな不自然な日程を強行された生徒はかわいそうだな.

2001年9月24日月曜日

お葬式

妹の夫の,お父様が亡くなり,今日お葬式でした.
7月にガンが再発したのでした.
ハイパワーな甥っ子は,その存在だけで皆を慰めているようでした.

2001年9月23日日曜日

文化祭II部

パフェは両日とも1時間で完売してしまうほどの人気でした.
それもいいけど,ちょっと読みが甘かったかな?

II部は本当に「お祭り騒ぎ」だから楽しい.
文化的でないとして,批判する向きもあるけど,そもそも「文化」とは?
歴史で学ぶ「文化」というのは別に学術的なことばかりを指しているのではなく,「庶民文化」のように,庶民の楽しみ等まで含んでいる言葉だ.
そういう意味で,「お祭り騒ぎ」も立派な文化.だいたい名称も「文化」なのだ.
どんちゃん騒ぎで,自己満足だろうが,それも「文化的」.
演劇や演奏ばかりが文化ではない.お化け屋敷や模擬店だって立派な文化だ.

でも,なんかパターン化しているかなという気もする.
3年は全クラス演劇だった.どのクラスも独自性を出していると思うが,「全クラス横並び」と言えなくもないのだ.
それから,喫茶店系,縁日系,お化け屋敷系と分類できるような気も.
といって,クラスみんなが参加できるという点,皆で議論をすると,どうしてもそれらの中でということになるのかな.

パターン打開の方法は,「独創的なアイディアを持った1人が,クラス全体のリーダーシップを取る」に限る.
「みんな仲良く無難な線で」できることは限られてくる.

私は3年生が多くやる演劇も,「一つのものをクラス全体で一致団結して完成させるという点では,先が見えて失敗の恐れがない無難なもののひとつ」という気がする.
とてつもない発想があっても,クラス全体をひっぱる自信がなければ,なかなか実現しない.ここに強力なリーダーシップが必要となるわけだ.

さて,今の2年生.3年ではやっぱり演劇が多いのかなー.

2001年9月21日金曜日

いよいよ明日から文化祭

今日は学年の居残り当番で,エンドレス.
で,明日は朝6時に買出し.
うちのクラスはおいしそうなパフェ屋さんです.

2001年9月20日木曜日

Nimda

ウィルスが猛威を振るっているのか,昨日は prohosting のページは開けなかった.
リロードすると10回に1回くらいは開くが,BBS等の書き込みはまったく不能でした.
ところが,普段重くていらいらしていた prohosting の FTP,昨日はさくさく,というよりびゅんびゅんファイルの転送ができました.http はダメだったのに,おもしろいな.
J-phone が関東地方でダウンしていたのはウィルスに関係しているのかな.

それよりも,今朝,県教委からファクスで「Nimda に注意」の通達が来た.
おおもとの出所は内閣官房だけど,こんなウィルスの通達は初めてだ.国の機関もだいぶやられたところが出たんだろうな.
天下のマイクロソフトの MSN のやられたそうだし.

それから Code Red ならぬ Code Blue も海外では猛威を振るっているらしい.日本でも拡大するかな.

2001年9月18日火曜日

オクラホマの船舶事情

先月,家族がお邪魔したときの1枚.近所の「スポーツマンレイク」,自家用モーターボートでバスつり.でも釣れたのは cat fish(なまず).
エンジンつきなら船舶免許?と思ったら
「アメリカは自動車の免許持ってればいいんだよ.」
この大雑把なところがアメリカらしい.でも係留は禁止なので毎度牽引車に載せて.

2001年9月17日月曜日

勉強の目的

>受験勉強が苦にならない人間はいないと思う.受験勉強ほど目的の見えないものはない.
そういう勉強に目的がもてたり,目的がないのに勉強ができるのはめずらしいほうかもしれない.
目的が明確ならまだしも,なんとなく「いい大学」に行ってもそんなに人生が変わるもんじゃないと思う.
社会に出てどれだけ自分を高められるかにかかっていると思うから.

逆に「いい大学」を出るとまわりからそれなりの期待をされるから,学歴を表に出すなら,押しつぶされないように一生走りつづけなければならないのじゃないかな.

日本の高校や大学はリターンマッチがしづらいのが欠点だと思う.社会人になり目的を自覚してから高校や大学に簡単に行きなおせたりできる制度があってもいい.それには,社会のニーズに対応できる教育課程の整備なども必要だろうな.

学校は若者をつなぎとめるだけの空間じゃないはずだ.

2001年9月15日土曜日

文化祭

今日は文化祭Ⅰ部.部活動や有志団体の発表です.
クラス発表のⅡ部よりも小ぢんまりしていますが,文科系部活動の様子が見ることができて充実してます.
もちろん,運動系部活動は模擬店等で参加.わがフェンシング部も今年は駄菓子屋をやりました.売上はどうだったのかな.
他にも文化祭イベント係が様々なイベントを企画し,楽しい1日でありました.あとで写真をアップします.

来週はいよいよ全クラス参加のⅡ部.盛り上がりの本番はこれから.

2001年9月14日金曜日

アクセスアップ

私の数学のページの一部がある掲示板の書き込みからリンクされたようで,カウンターがたくさん回っている.
ページアクセスのログのおかげでわかりました.

2001年9月13日木曜日

ハブ

昨日,帰宅すると娘が開口一番「ネットにつながらない」
自分のパソコンからルータに ping を送っても帰ってこない.
電話は使えたからルータのアナログはOKだが,原因はどこだろうと,ケーブルとハブを点検すると,ハブのカスケードポートのランプが消えている.
ケーブルを差し替えたり,念のためストレート/クロスのスイッチを変えても反応なし.
「むむむ,ケーブルが問題か?猫にかじられたかな,ねずみじゃあるまいし」
念のためハブの電源を入れなおしたらあっさり解決.
まぁ機械というものはそういうもんだね.

2001年9月12日水曜日

ショック

中継中に2機目がビルに突っ込んだ.
これは映画ではない,現実だ.

テロらしいが,暴力を肯定する人間の考えは永久にわからない.
でも暴力に暴力で対抗するのは同レベルだ.
とはいっても言うはやすし.さあ,どうするか.
いま,自分は何ができるか.

2001年9月11日火曜日

知らなかった

DOS窓でコピペができるとは.
マウス操作でやるのだが,「よもやDOS窓でマウス操作」なんて思いもよらなかった.[Ctrl]+C, [Ctrl]+V で普段コピペしていて,DOS 窓では当然それらのショートカットは使えない.それがマウスでおっけいとは,目からうろこが落ちた.
最近コマンドラインはすべて UNIX.UNIX はキーボード操作で当然自由にコピペはできる.DOS 窓は不便だなーと思っていた.

2001年9月10日月曜日

安全管理

気象警報が出たら学校は休みにすべきだ.
危機的な状況の予想は「警報」以上のものはないのだから.
洪水警報が出て休校になり,その後結果的に「なにも起こらなかった」のはよいことであって,決して「休校の判断は不適切」とはいえないはず.
警報が出ても休校にしないと判断するのは学校だが,気象に関する専門知識がないまま判断するのだから恐ろしい.
学校に雨量計を設置し,毎日観測して,学校周辺の河川の水位と雨量との関係,雨量による交通機関の状況などを日頃から研究して判断材料を持ち合わせているなら,「気象警報によらない独自の判断」もあろうが,そんなもの学校にあるわけがない.せいぜい雨の降り方や交通機関の状況を見ながら判断するだけ.そうなると当然,判断が後手後手になるわけで,交通機関が乱れてから生徒を帰宅させるような事態になる.
そうなってから生徒を帰宅させても遅いのだ,
つまり「警報」がでたら,なにも起こらなくても学校を休みにするのが正しいと思う.なにもおこらなければ,「よかったぁ」だ.

2001年9月8日土曜日

怒りが収まらない!!

昨夜,家族が外が騒がしいと4階自宅から下を見たら,犬が野良猫を襲っていて,下に向かって「こらー!なにやってるの!」と叫んだそうだ.(私は不在でした)
よく見ると飼い主が2匹の飼い犬をけしかけて野良猫を襲わせていたという.止めさせようと急いで駆け下りたが逃げられたって.
近くにいた2人の若者も,駆け下りる前に追いかけてくれたそうだけどだめだったらしい.
「『やぺーっ』ていって逃げてましたよ.」
「リードもつけないで,棒を持ってけしかけてた.」
野良猫を虐待するために犬の散歩していたんだ.

襲われた猫は血だらけで事切れていて,近所の花屋に住み着いてる猫かもしれないと確認しに行ったけど,花屋の猫は無事でした.
私が帰宅してから,話を聞き,川岸に埋めたけど,怒りで気分が悪くてしょうがない.

今日から夜,巡回します.さっき巡回していたら,やはり昨夜の顛末に気づいた近所の人と会って,話題になりました.
一応警察にも容疑者不明で告訴しようかな.
絶対,見つけ出して懲らしめてやる!!

2001年9月7日金曜日

私のパソコン史

子供の頃はパソコンは無かったからなー
小学生の頃にアマチュア無線の免許を取ってから,電気関係が好きでいろいろ興味を持った.(今は無線はやってない)
電気雑誌でICチップを使って,電卓を作る記事なんかが出ていて,実際に作ったりはできなかったけど,ブール代数や動作原理なんかを勉強した覚えがある.

高校では「電子工学部」に友人がいて(自分は属してなかった),TK80というNECの基板剥き出しの「8ビットマイコン」があって,プログラムをしたことがある.
TK80は8万円台後半だったかな.高校生には高嶺の花だった.
プログラムといっても,ニーモニックというアセンブラ言語を手で書いて,それを対応表で機械語に手で翻訳して,手作業で入力.
こういう経験があるから,現代のパソコンの基本的な動作原理は,よくわかる.

たとえば
 MOV AX, 3
 ADD AX, 4
 MOV F0, AX
というニーモニックは CPU のレジスタ AX に 3 を入れて,4 を足し,メモリ F0=240 番地に書き出すというプログラムだけど,これを対応表を見て手作業で
 MOV AX, 3 → 07 03
 ADD AX, 4 → 08 04
 MOV F0, AX → 02 F0
などと書き換え,20個程度のキーのあるキーボードから
 07 03 08 04 02 f0
と入力して実行するわけさ.

もっと古い機械などは,0をオフ,1をオンとして8個並んだトグルスイッチを使い
 00000111 enterスイッチ
 00000011 enterスイッチ
 00001000 enterスイッチ
 00000100 enterスイッチ
 00000010 enterスイッチ
 11110000 enterスイッチ
と入力している作業をテレビで見たことがあった.これに比べれば電卓状とはいえ「キーボード」のインターフェースの威力は絶大だ.

MSDOS には symdeb.exe (シンボリックデバッガ)というツールがあって,簡単なアセンブラや機械語の実験や,メモリやディスクを OS を介さないで解析できたのだが,今のマシンにはそういう環境は無いなー.

大学2年のときに,電算機の実習を履修した.
FORTRAN という高級言語で,M=3+4 という数式がそのままプログラムになることに感動した.
コンパイラというのは,これを機械語に翻訳するプログラムなわけだな.
プログラムはマークシートをマークして電算センターに提出.
1行に1枚のマークシートを使ったから,1000行のプログラムは1000枚になる.電算センターに持っていくときに,マークシートを落として期限に間に合わず,ついでに単位を落としたやつもいた.

大学4年のときは「端末室」ができて,画面にキーボードでプログラムできるようになった.

パソコンでは,PC8801 とか PC9801 などもあったけど,BASIC の動くシャープのポケットコンピュータを買った.メモリは 1850 バイトだったな.1983年頃かな.
PC9801 は 128Kバイトのメモリだったけど,「128Kなんて巨大なプログラム誰が書くんだ?」なんて思ってた.一太郎の前身のJワード太郎なんかも 128K で動いてたんじゃないかな?PC9801 の CPU はインテル初の16ビットプロセッサ 8086, 5MHz だった.

教員になり1988年頃,学校の職員室に PC9801U なんてのが入った.
8086, 12MHz,メモリは640K. 3.5インチのフロッピ2枚で使うやつ.
MS-DOS v3.3, 一太郎3.0, ロータス123 v2.1 といったところで使っていた.
成績処理とかプログラムしたな.

自分が「パソコン」を最初に買ったのは NEC PC9801N 「初代98ノート」(定価24万),17万くらいで買った.スペックは 9801U とほぼ同性能だけど,フロッピは1枚.
内部にフロッピ代わりのメモリがあった.
これを2年後くらいに同僚に8万で売りつけて,次に32ビット機の PC9801NS/T (定価24万)を,15万くらいで買った.1991頃かな.
はじめメモリ 2M, ハードディスク 20M だっけど メモリを 6M 増設して,HDD も 40M のを11万円で買った.
この後,しばらくパソコンは買っていない.転勤してきてからもしばらくはこれを使っていた.HDD はまた買いなおして 80M を8万円で買ったかな.
「よく,そんなの使ってるなー」と言われたりしていた.
こいつは今,PC-UNIX(FreeBSD) が入っていて,ネットワーク上にある.

95年に学校にコンピュータ室ができて,デスクトップ32台,ノート12台が入った.ノート12台は物理科で管理している.
物理は6台が使えればいいということで,1台,借りて使っていた.
80486 75MHz,メモリ 9M,HDD 240M.
もともと win3.1 マシンだったけど,Win95 を突っ込み,メモリ や HDD も自費で 36M, 500M にし,office97 突っ込み,成績処理や講座編成,進学要覧作成に使った.
とにかくでかくて使いづらかった.

で,でかくていやだったから,1999年東芝リブレット50を中古で10万円で買った.初めてのペンティアムマシン.Pen 75MHz.
これはちっこいのはいいけど,画面が狭くてねぇ.まぁ物理のノートと同じ 640-480 なんだけど,周りは 800-600 が普通で,1024-768も多かったから・・・
で,去年「学校の仕事ほとんどやってるんだから」と sony の vaio を学校の予算で買って仕事に使っている.

2001年9月6日木曜日

円錐曲線を見よう

おうちにカクテルグラスのある人は,円錐曲線を見ることができます.
まぁ円錐形の透明なものならなんでもいいですが.
カクテルグラスに麦茶(おさけは20歳になってから)を注ぐと「円」が見えますね.それを斜めに傾けると,楕円になります.

でも放物線を見ようと思うと,麦茶がこぼれてしまいます.
そこで,洗面器に水を張って,カクテルグラスを突っ込めばいい.
側面が水面と平行なら放物線,それ以外なら楕円の一部か,双曲線の一部です.

2001年9月5日水曜日

円錐曲線

教科書の流れでは放物線の定義は数学Ⅰで
 「2次関数の表す図形は放物線」
だ.放物線は parabola だが,この単語の「para」は parallel(平行)からきていて「放物(物を放る)」というニュアンスはない.
物を放ってそれが2次関数になることを発見したのはたぶんガリレイ.その千年以上前の古代ギリシャですでに parabola は発見されていた.
日本語に訳されたのはおそらく明治に入ってからだろうが,そのときはもちろん,「2次関数は放物線」だったわけだ.

古代ギリシャでは円錐の平面による切り口の一つとして parabola が理解されていた.

当時すでに,円錐を平面で切ったときの切り口がいろいろ研究されていた.
円錐を水平に切断すれば,錐というくらいだから,切り口は円になる.この切断面を少し斜めした図形を楕円という.
円錐の中に球を落とすと(アイスのコーンに,球形のアイスを入れる感じ),球の大きさによっていろいろな場所に来るが,切り口の平面にも接するようなうまい大きさの球を考える.
楕円の場合,切り口の上側と下側,2つの球がぴったり収まる.
そして,切り口の平面と,球との接点はそれぞれの球についてひとつづつで合計2個あるから接点も2個ある.
楕円上のどの点も,2つの接点からの距離の和が一定であることが,円錐と球と切り口の平面の関係から,ちょっとした頭の体操でわかる.
これは,
 「球は,円錐と,切り口の平面に接している.」
 「球に1点から2本の接線を引くと,点と接点との距離はどちらも同じ」
 「円錐という図形の対称性」
などをくみあわせればわかる.
逆に,このことから現代では,
 「2定点からの距離の和が一定の曲線を楕円という」
と定義している.

さて,切り口の平面の角度をどんどん大きくすると,楕円はどんどん長くなる.
そして,円錐の側面と平行になった瞬間に,図形が閉じなくなる.
これが,parabola である.(放物という語は使いたくない)
そう,parabola の語源は「平行」です,物を放るということとは全く関係ない.
さて,円錐と切り口に接する球は1つしか存在しないが,楕円のときと同様に考える.
すると,球が円錐に接する部分の円を含む平面と,切り口の平面とが交わる直線(準線という)から parabola 上の点までの距離と,その点から切り口と球との接点(焦点という)までの距離が一定であることが,やはり「ちょっとした頭の体操」でわかる.
このことから現代では
 「定直線(準線)からの距離と,その直線上にない点(焦点)からの距離が等しい点の軌跡を parabola という」
と定義している.

側面に平行からさらに角度をつけると「双曲線」になる.曲線というくらいだから2個の曲線ができるはずだが,この円錐では1つしかできないと思うだろう.
もう一つはどこ?
同じ円錐をもう一つ用意し,逆さまにして,頂点をくっつける.すると,切り口は急角度で側面に平行でないから,逆さまの円錐にも切り口を作る.
このとき,逆さまに円錐にも,下側の円錐にできた曲線と合同な曲線ができあがる.同じ形の曲線が2つあるから「双曲線」というわけ.
切り口と円錐に接する球は上下の円錐に2個できる.切り口と球との接点をやはり焦点という.
双曲線は接点からの距離の差が一定の曲線です.

2001年9月4日火曜日

オクラホマの写真


けっこうあちこちにある施設で,妹などは「火星人」と呼んでいたようだ.
給水タンクだろうな.

2001年9月2日日曜日

車が直った

21日の出張の帰り,対向車が突然右折して接触し,修理に出ていたのが,直ってきた.
いやはや古い車なのに,ボンネット,バンパー,フロントグリルが新品になった.懐が痛まずきれいになったのはいいけど,なんだかずいぶん前部だけが輝いているな.

2001年9月1日土曜日

2学期

そうだよ,1日から授業だよ.学校に行って気が付いた.
なんにも準備していないから,まともに授業をやってしまった.ま,それもいいか.
その日は夕方から同窓会.1997年3月卒業の連中.アルバムで予習しなかったから,顔は覚えていても名前が出てこない.カメラを忘れたのが痛かったな.次回は忘れまい.

2001年8月31日金曜日

教員免許

教科情報の教員免許の講習会を受けたわけだが,免許の申請にはその基礎免許たる「数学の教員免許」が必要だって.
「が~ん!そんなもんなくしたよ,きっと」
で,なくしたら発行した都道府県の教育委員会に発行証明書を出してもらえばいいということで,探す気もなくはじめから,申し込むつもりだった.
千葉県から出たことないから,きっと千葉県の教育委員会だろう.

で,ちょっと気が向いて探したら,すぐに見つかった.
よくみると東京都教育委員会の発行.そうだ,大学は東京だった.
面倒なことになる前にみつかってよかった.
自分の教員免許を見るのは,16年前郵送されてきたときと,採用されたときに提出した時に続いて,3度目なのでした.

2001年8月29日水曜日

新教科「情報」現職教員等講習会報告書 学習指導案

報告書1 報告書2 報告書3 学習指導案

TeX ソース タイプセットしてご覧ください
======================================
\documentclass[a4paper,12pt,fleqn]{jarticle}

\usepackage{emathP} %% http://homepage3.nifty.com/emath/

\topmargin=-10mm
\textheight50\baselineskip
\title{
\begin{flushright}{\footnotesize 受講番号 B217}\end{flushright}
\\
\vspace{3cm}
2001年度 \\
新教科「情報」現職教員等講習会 \\
学習指導案}\\
\vspace{3cm}
\author{
\begin{tabular}{ll}
科     目 & 情報C\\
\\
項     目 & (1)ア 情報のディジタル化の仕組み\\
\\
\\
\\
\\
\\
提  出  日 & 2001年8月29日\\
\\
提出者職・氏名 & 教諭 氏家 悟 \\
\\
所     属 & 県立東葛飾高校
\end{tabular}
}
\date{2001年8月29日}
\pagestyle{plain}


\begin{document}
\maketitle
\newpage

\noindent
\textbf{\large 項目名}

\begin{tabular}{ll}
(1)& 情報のディジタル化 \\
ア & 情報のディジタル化の仕組み
\end{tabular}

\noindent
\textbf{\large 目 標}

文字データ,画像データ,音声データ等様々なデータがあるが,
それらが,どのようにしてコンピュータで扱えるディジタル情報になるかを学ぶ.


\noindent
\textbf{\large 指導計画}

\begin{description}
\item[第1時]2進数表現,論理計算

コンピュータのデータ表現の基礎である2進数について学ぶ.
簡単な論理計算を2進数で行う.
\item[第2時]コンピュータ内部の整数,実数の表し方,半加算器

簡単な論理計算により,加算ができることを学ぶ.
この際,あまり専門的な知識に深入りしないように留意する.

整数と実数では内部のデータの持ち方が違うこと,
実数には丸め誤差が生じることを学ぶ.
(Micorsoft Access や 言語ソフトは数の型を明示的に指定する.
もしパソコンに入っていれば,その部分だけを見せても良い.)

\item[第3時]文字情報のディジタル化

互いに同じ文字コードを用いることにより,
互いに情報を共有できることを学ぶ.
特に,日本語については様々な問題があり,
実際に文字化けを体験させて,
その解決方法についても考えさせる.
\item[第4時]画像や音のディジタル化の実際

ディジタル画像,CD がどのようにデータを扱っているかを実習を通して学ぶ.

\item[第5時]通信のディジタル化

2進数によって,通信の品質が劣化しないことを学び,有用性を考える.
また,相手とうまく通信するためには,約束を取り決めることを理解させ,
ネットワークの基礎の予告にする.
\end{description}

\noindent
\textbf{\large 留意点}

あまり,専門的な内容に深入りせずに,
手作業などを含めた実習を基本として,
全体的なイメージがつかめるように留意する.

\newpage

\noindent
\textbf{\large 実施時間}

第1時/5時間 2進数表現,論理計算

\noindent
\textbf{\large 本時の目標}

コンピュータのデータ表現の基礎である2進数について学ぶ.簡単な倫理計算を2進数で行う.

\noindent
\textbf{\large 評価の観点}

10進数を2進数に変換できたか.

論理計算について理解できたか.

\noindent
\begin{tabular}{|l|l|l|}\hline
学習展開
&
学習活動
&
指導上の留意点
\\ \hline
\begin{minipage}[t]{0.13\textwidth}%
導入

(10分)
\end{minipage}
&
\begin{minipage}[t]{0.38\textwidth}%
コンピュータは ON, OFF の繰り返しを行っている.
これを数字の1, 0に人間が理解することで
様々な情報をやり取りしていることを理解させる.

\end{minipage}
&
\begin{minipage}[t]{0.38\textwidth}%
ON を電圧5V,OFF を電圧0Vとする.
たとえば10進法を使うとすると,
0.5ボルトずつ割り当てることになるが,
ノイズに弱いことを考えさせる.

\end{minipage} \\ \hline
\begin{minipage}[t]{0.13\textwidth}%
展開

(35分)
\end{minipage}
&
\begin{minipage}[t]{0.38\textwidth}%
10進数は10個の数字を用いて数える.
2個の数字で数える場合どうなるかを考えさせる.

すぐに位上がりが生じることを理解させる.

\vspace{1\baselineskip}
10進数の2, 4, 8, 16を2進数に表すとどうなるか.他の数はどうか.

2進数を10進数に変換して見る.

AND計算,OR 計算,NOT計算を理解する.

電気回路のON, OFF も作ってみる.

表計算ソフトの AND, OR,NOT などの関数を使い,
複雑な論理計算をさせる.
\end{minipage}
&
\begin{minipage}[t]{0.38\textwidth}%

知っている生徒がいるだろうから,発表させる.

\vspace{2\baselineskip}
機械は単純作業が得意で,桁が多いことはなんともない.


公式を教えるのではなく,手作業を中心とする.

生徒の実態によっては,公式を作らせても良い.

\vspace{1\baselineskip}
はじめは手作業で理解させる.

\end{minipage} \\ \hline
\begin{minipage}[t]{0.13\textwidth}%
まとめ

(5分)
\end{minipage}
&
\begin{minipage}[t]{0.38\textwidth}%
2進数,10進数の変換ができたかを確認.
\end{minipage}
&
\begin{minipage}[t]{0.38\textwidth}%
次回,AND, OR, NOT だけで足し算ができることを学ぶことを予告.
\end{minipage} \\ \hline
\end{tabular}

\newpage

\noindent
\textbf{\large 実施時間}

第4時/5時間 画像や音のディジタル化の実際

\noindent
\textbf{\large 本時の目標}

ディジタル画像,CD がどのようにデータを扱っているかを学ぶ.

\noindent
\textbf{\large 評価の観点}

ディジタル化の方法が理解できたか.

\noindent
\begin{tabular}{|l|l|l|}\hline
学習展開
&
学習活動
&
指導上の留意点
\\ \hline
\begin{minipage}[t]{0.13\textwidth}%
導入

(5分)
\end{minipage}
&
\begin{minipage}[t]{0.38\textwidth}%
身の回りにある,CD, MD などのように,
音をディジタル化するには,どのような工夫をするかを考えさせる.
\end{minipage}
&
\begin{minipage}[t]{0.38\textwidth}%

\end{minipage} \\ \hline
\begin{minipage}[t]{0.13\textwidth}%
展開

(40分)
\end{minipage}
&
\begin{minipage}[t]{0.38\textwidth}%
方眼紙に曲線を描いたものを配布し,目盛りを読み取らせる.

四捨五入して,整数にする.

整数を2進法に直す.

\vspace{1\baselineskip}
整数を新しい方眼紙にプロットする.

プロットした点を滑らかな曲線で結び,始めの曲線との違いを考えさせる.

\vspace{1\baselineskip}
画面を観察させて,画像は点に色をつけていることを,理解させる.

色は三原色からなっていることを,画面の点から理解させる.

三原色それぞれの強さにより,点の色が決まる.

強さを数値化すればディジタルデータになりうる.
\end{minipage}
&
\begin{minipage}[t]{0.38\textwidth}%

実際のサンプリングとコーディングを手作業で行わせる.

\vspace{3\baselineskip}
実際のデコードを体験させる.

表計算ソフトのグラフ機能を使用しても良い.

方眼紙の目の荒さと正確さについて考えさせる.

虫眼鏡を事前に用意しておく.

\vspace{1\baselineskip}
よく見えないかもしれないので,
事前に拡大しておいた写真などを見せる.


ディジタル化の本質は数値化,量子化であることを強調する.
\end{minipage} \\ \hline
\begin{minipage}[t]{0.13\textwidth}%
まとめ

(5分)
\end{minipage}
&
\begin{minipage}[t]{0.38\textwidth}%
とにかく,数値データにする工夫さえ見つかれば,
すべてディジタルデータになる.
\end{minipage}
&
\begin{minipage}[t]{0.38\textwidth}%
今後,どんなものをディジタル化したいか考えさせてもよい.
\end{minipage} \\ \hline
\end{tabular}
\end{document}

2001年8月26日日曜日

友達

もし,友達ができないと相談されたら,「心を開いて,相手の身になってごらん.」とかアドバイスをすると思う.
相手の身になって考えるということは,心の広さや誠実に裏付けられた想像力が不可欠.

実はこれは国家間でも同様だろう.今住んでいる国は,相手の身になって考える想像力はあるのかな.
アジア諸国の心の痛みを想像できているのかな.周辺諸国と真の心の友好関係を結ぶのが,国際化の第一歩だと思うのだが,なんだか,最近ますます心を閉ざして,独善に走っている連中の声が大きいな.

2001年8月25日土曜日

追い込み

新教科情報の教員免許講習会が,金曜日で終わった.
のこりのレポート等あと2つ月曜日までに仕上げて発送する予定で,最後の追い込みに入っている.
8月10日や21日に提出したレポートはかなりオリジナリティもあり,よいできだったのだが,いまは面倒くさくなってきたもんで,非常にレベルの低いものになりそう.まぁいいか.
せっかく書いたらから始めの2つは公開するかな.

2001年8月24日金曜日

オクラホマ交通事情


アメリカの道路は大都市を除けばどこも,こういう感じ.
まず,駐車禁止の場所はない.もともと車社会なので,はじめから路上駐車できるように道路が広い.
そして,縦列駐車ではなく,頭から突っ込むスタイル.幅は取るけど止められる台数が多い.
このスタイルはショッピングモールなどの大駐車場でも同様で,どこも前から入れるように線が引かれている.
狭いところにバックで入れるという発想はないようです.

車社会を感じたのはよぼよぼのおばあさんも車を運転しているということ.おそらく50年以上前に免許を取ってから,ずっと現役だったのでしょう.
日本でおばあさんドライバーを見かけないのは,50年前は女性の運転は奇異の目で見られたから.それだけアメリカの車社会は本物といえる.

2001年8月23日木曜日

ネットワーク

この2年以内に千葉県の公立高校の普通教室すべてに構内 LAN を入れるそうだ。そして各教室にパソコンを1台以上入れて授業で使うんだって。
学校というところは古い体質を捨てきれない要因が多いから、また、ほこりをかぶることになるのかな。で、機械が壊れても「直す予算はない」となるだろうから、たぶん1年で半分は使い物にならなくなるだろうな。
壊さないために、対生徒で考えられるのは「これをするなあれをするな」だろうなー。

ネットワークというのは全体を大局的に考えられる人がいないと、単なるお荷物になる。そうなるとプロッピを持って走る方が現実的だったりする。

あ、うちの学校は大局的に見れるO橋先生がいるから、大丈夫。彼は前任校で Linux でサーバを立ち上げ、構内 LAN をデザインした人だから。
基本的にはインターネットには専用線、出口には DMZ を設ける。
当然パソコン教室からネットするから proxy は必要。

成績等の個人データは当然、アクセス制限をかけるが、そうなると「ユーザー教育」を教員にもする必要があるな。
以前、成績入力マニュアルを配ったとき、「どうしてパスワードも書いてくれないの?」と言われて唖然としたもんなー

2001年8月21日火曜日

ラベンダー

本州で栽培されているラベンダーはセビリアンブルーかフリンジラベンダーだ.花穂の大きさや香りは富良野で栽培されているイングリッシュラベンダーが最高なのだが,高温多湿に弱い.特に今年の夏はどのラベンダーにとってもつらかったのじゃないだろうか.
館山の週末ハウスにいったら,どちらも元気があってよかった.標高100mの森の中にある家だから,夜露が多いし,西日があたらないように工夫してあるから,それで枯れないのだろうな.

新教科「情報」現職教員等講習会報告書2

報告書1 報告書2 報告書3 学習指導案

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\usepackage{emathP} %% http://homepage3.nifty.com/emath/

\title{
\begin{flushright}{\footnotesize 受講番号 B217}\end{flushright}
\\
\vspace{3cm}
2001年度 \\
新教科「情報」現職教員等講習会 \\
報告書$\maru2$}\\
\vspace{3cm}
\author{
\begin{tabular}{ll}
区     分 & B\\
\\
項     目 & ネットワークの基礎\\
\\
受  講  日 & 2001年8月9日\\
\\
講  師  名 & 岸本 渡\\
\\
提  出  日 & 2001年8月21日\\
\\
提出者職・氏名 & 教諭 氏家 悟 \\
\\
所     属 & 県立東葛飾高校
\end{tabular}
}
\date{2001年8月10日}
\pagestyle{plain}


\begin{document}
\maketitle
\newpage

\section{   }\label{sec:0}

\begin{tabular}{ll}
報告者職・氏名 & 教諭 氏家 悟 \\
項 目 & ネットワーク\\
指導者 & 岸本 渡 \\
受講年月日 & 2001年8月9日 \\
報告年月日 & 2001年8月21
\end{tabular}



\section{目的}\label{sec:目的}
現在の情報のやり取りはネットワーク技術を抜きに考えることはできない.
インターネットはもちろんのこと,
電話や銀行のATM等,われわれの生活に深く入り込んでいる.
それゆえ,その利便性のみならず,
注意を要する点,さらには危険性まで含め理解していく必要がある.

したがって,普通教科においては利便性や安全性をよく把握するためにも,
ネットワークに関する基本的な知識,つまり「できることとできないこと」
を正しく把握することが必要であるし,
専門教科においてはその利便性と安全性を高めるための
基礎的な知識につなげるようにすべきであろう.

\section{内容}\label{sec:内容}

\subsection{ネットワークの基礎技術}\label{ssec:ネットワークの基礎技術}

広い意味では,
情報を通信相手に確実に送り届ける役目を果たすのが
通信ネットワークで,電話などもそれに含まれるが,
ここではコンピュータを主体にしたコンピュータネットワークについて考える.

ネットワークには構内のコンピュータだけをつないだ,
LAN (local area network) と公衆回線などを使用して
コンピュータをつなぐ WAN(wide area network) とがある.
WAN の代表はインターネットであるが,
現在はインターネットを使わないWAN は銀行のATM等
かなり限られた特殊な用途に用いられている.

さて,その伝送技術であるが,
ディジタル信号を正確に間違いなく伝えるために様々な工夫がなされている.

ネットワークを結ぶ物理的な経路は,
その経路ごとに規格を取り決め2点間で正確に信号をやりとりするための
情報を付加したり等の工夫がされている.
そこに載せるデータはいくつもの経路をリレーしながら届けられるわけだが,
相手を間違えないための情報を付加された形で伝送されていく.
そして,利用者はデータを互いに情報として解釈するための取り決めがある.

このように,物理的レベル,伝送にかかわる中間的なレベル,
そして利用者のレベル,
それぞれのレベルで取り決めを守ることにより情報のやり取りが実現される.

\subsection{ネットワークの構築}\label{ssec:ネットワークの構築}

われわれがユーザが直接かかわるのは LAN であるが,
その構築にあたっても,
使いやすく将来性を考えて構築することが必要となってくる.

まず,ネットワークの現状とニーズを分析することから始め,
システム設計の構築要件を設定する.

つぎに,ネットワークの論理的な構造を明らかにして,
具体的なハードウェア,ソフトウェアを決定していく.
そこには,設備の選択から,ネットワークトポロジーまで,
あらゆる要件を考慮して設計してゆく.

論理的な構造では,スター型,リング型,バス型.
ハードウェアは,より対線,ハブ,ブリッジ,ルータ,
同軸ケーブル,トランスミッター,光ファイバー,電波,
可視光線,赤外線.
ソフトウェアでは,プロトコルの種類なら,
TCP/IP,NetBEUI,IPX/SPXなどがLANの標準的なものといえる.

\subsection{ネットワークの運用と保守}\label{ssec:ネットワークの運用と保守}

運用においては,まず安定して動かなければ,
使い勝手が悪いので,安定性は基本といえる.
さらに,情報保護の観点から安全性も求められる.
運用ではこの2点はまず基本と考えられる.

さらに,高性能化,経済性,拡張性なども運用しながら,
考えていくことも重要なことといえる.

LAN などでも多数のユーザが使用する場合は,
たくさんのユーザが同時に使い始めれば極端に性能が落ちたり,
データの安全性が守れなくなることもある.
ユーザの教育も含め,運用もシステム化する必要が出てくる.

とくにセキュリティに関しては最近のネット犯罪や,
不正アクセス等,さまざまな問題があり,
個人情報などの保護は細心の注意で運用しなければならない.


\section{研究事項}\label{sec:研究事項}

ネットワークの経験がない人は,
ネットワークがなければないなりにそれを不便と思うことはないようである.
たとえばデータのやり取りなどもフロッピがあれば事足りるし,
プリンタの使用もプリンタのつながっているパソコンに
フロッピを使ってデータを持っていって行えばよいと考えているようである.

コンピュータを2台以上使い始めると,
データやプリンタなどのハードを共有したほうが良いことはすぐにわかる.
無論,フロッピや大容量のディスクを持って走れば,
苦労してケーブルでつなぐ必要もないだろうという気もしてくる.
しかし,一度ネットワークの利便性を知ると,考え方がまったく変わる.
印刷も,自分のパソコンの環境から直接できる便利さは,
体験して初めてわかるといえる.

\subsection{ネットワークの基礎技術}\label{ssec:ネットワークの基礎技術}

物理的レベルにおける取り決めは,
いわゆる「規格」と呼ばれるもので,
それこそ電球の口金や,
テレビとビデオをつなぐケーブルなど,
身の回りにたくさんの例があり,
「形や信号が合わなければ使えないだろう」
ということは誰でもわかるものである.
コンセントに電球の口金は入らないし,
映像端子に音声からのケーブルをつないでも意味はない.
同様に,電話線に光ファイバーケーブルはつながらないし,
線の形が同じでも,互いに理解できる信号でなければ,
通信はできないということは,素人にもわかる.

また,利用者レベルでも,同じ文字コードを使わなければ,
情報をやりとりできないのは,
なにもネットワークに限ったことではなく
フロッピーでのデータのやり取りでもいえることである.
そういう意味で利用者レベルの取り決めも,
何を取り決めるべきかは比較的わかりやすいといえる.

やはり,ネットワークの基礎技術で興味があるのは,
同じ線を使っているのにもかかわらず,
他人のパソコンの通信データが混入しない,
インターネットでウィンドウをたくさん開いても,
ウィンドウ間でデータが混線しないという,
中間的レベル,伝送技術ではないだろうか.

\subsubsection{OSIについて}\label{sssec:OSI}

ISO(国際標準化機構)とCCITT(国際電信電話諮問委員会)
によって決められた,
ネットワークの階層構造のモデル.
OSI階層モデルともいう.通信プロトコルを,
その機能別に7つの階層に分け,
そのそれぞれの階層で実現する機能を定義している.

コンピュータやネットワークシステムに求められる機能や
プロトコルを体系的に機能分け・分類することにより,
異なるシステム間での相互運用性を向上させたり,
新しい機能やサービスの追加・変更を容易にしたり,
既存のシステムに依存しない柔軟なシステム構成を実現することができる.
各階層間のインターフェイスやプロトコルを正しく決めておきさえすれば,
その内部での実装方法などは他の階層に影響を与えることはなく,
実現方法を変更しても構わない.
たとえば,TCP/IPプロトコルの仕様を
イーサネットや光ファイバーといった
物理的レベルから独立させておけば,
どのような物理的なデバイス上でもTCP/IPが使えるし,
また逆に,イーサネット上で,
TCP/IP以外のAppleTalkやIPX/SPXといったプロトコルを使用することもできる.

OSI参照モデルでは,ネットワークシステムを
その求められる機能別に7つの階層に分けているが,
現在のネットワークシステムやプロトコルは,
この階層構造モデルに合致するように作られていることが多い.

OSI参照モデルは,以下に示すような7つの階層からなっている.
\begin{itemize}
\item 第1層―物理層 \\
信号線の物理的な電気特性や符号の変調方法などを規定する.
\item 第2層―データリンク層 \\
データのパケット化や物理的なノードアドレス,
隣接ノード間での通信方法などを規定する.\\
TCP/IP プロトコルでは1,2層が「ネットワークインターフェース層」である.
\item 第3層―ネットワーク層 \\
ネットワーク上の2つのノード間での通信方法を規定する.\\
TCP/IP プロトコルでは「インターネット層」.
テキストではそのまま「ネットワーク層」となっていたが,
TCP/IP では「インターネット層」と呼ばれ,
そのプロトコルを「インターネットプロトコル IP」と呼ばれているようである.
これが,パソコン間でデータが混信しない工夫であるといえる.
\item 第4層―トランスポート層 \\
各ノード上で実行されている,2つのプロセス間での通信方法を規定する.
TCP/IP ではここで「TCP プロトコル」が使われる.\\
テキストでは「TCPヘッダ ポート(ケーブルの接続先)」となっていたが,
これはイーサネットで使用するハブのポートと混同した間違いである
(わかりやすくあえて教育的に間違えたのかもしれないが).\\
ひとつのパソコンには普通はネットワークケーブルは1本しかつながない.
1本しかつないでいない1台のパソコンの中で,
いくつもが並行して動いているプロセス間で通信が混信することはない.\\
プロセス間での通信方法を規定するということは,
われわれ Windows ユーザにとっては,
ひとつのウィンドウがひとつのプロセスであるので,
これが「ウィンドウをたくさん開いても,ウィンドウ間で混信しない」
工夫であるといえる.

\item 第5層―セッション層 \\
セッション(通信の開始から終了まで)の手順を規定する.
\item 第6層―プレゼンテーション層 \\
セッションでやり取りされるデータの表現方法を規定する.
\item 第7層―アプリケーション層 \\
アプリケーション間でのデータのやり取りを規定する. \\
TCP/IP では5, 6, 7層は「アプリケーション層」である.
実際ここで使われるプロトコルが,
HTTP,FTP,SMTP,POP3 等々といった
インターネットでもなじみのあるプロトコル群になる.
\end{itemize}


\subsection{ネットワークの構築}\label{ssec:ネットワークの構築}

これは「情報システム」の構築と同様な考え方でアプローチできる.
つまり,ニーズや現状を分析し,
どのようなネットワークシステムを構築すべきかを分析し,
ネットワークの設計にはいる.

われわれが直接かかわるネットワークはやはり,LAN である.
現在 LAN システムで用いられているのは「イーサネット」で,
これは,ほとんどはハブを中心としたスター型に配線されるが,
論理的トポロジーはバス型のネットワークである.
送信されたデータはすべてのノードに到達するが,
受信すべきノードだけが受信するという方法である.

つまり,CSMA/CD: Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection
(多重アクセスキャリア型/衝突検出方式)
とよばれる方法でデータをやり取りし,
トラフィック(交通量)の増加分だけコリジョン(衝突)の
発生頻度が増加して伝送効率が悪くなる方式といえる.
この方式では,事前にキャリアを確認しデータが流れていないときを
見はからって送信を行なうが,
運悪く複数の端末が同時にデータを送信したときは衝突が起こる.
この時はランダムな時間待機し, 再度送信を行なう.

最近のハブの中には「スイッチングハブ」とよばれ,
データをすべてのノードに送信せずに,
受信すべきノードだけに送信するハブも安くなってきており,
これを使えばデータの衝突は少なくなるが,やはり限度はある.

さらにたくさんのノードを増やす場合は,
「ブリッジ」や「ルータ」といった,
2つ以上の LAN を効率的に接続する機器が必要となる.

ネットワーク構築においてはこのような機器類の特性をよく理解し,
効率的で使いやすいものを考えなければならない.






\subsection{ネットワークの運用と保守}\label{ssec:ネットワークの運用と保守}

ここではやはりネット犯罪などの「影」の部分,
セキュリティ対策が重要な課題となると思われる.
もちろん,安定性や経済性,信頼性も大切ではあるが,
セキュリティが破れれてしまえば,
一切が無になってしまうからである.

特に,学校などでは個人情報が蓄積される上,
ウェブサイトの公開など,外部に情報を公開することも求められる.
とても個人レベルのセキュリティが通用する世界ではないと思う.
インターネットから生徒の成績データに
アクセスできてしまってはいけないのである.

これにはユーザ教育も欠かせない.
ID やパスワードが外部に漏れた場合,
それを使って不正アクセスが可能となる.
現在私の職場では,成績データはパスワードでロックしているが,
マニュアルを作ったときに
「なぜパスワードもマニュアルに載せてくれないのか」
ということを言われて,唖然としたことがあった.

また,よくある誤解のひとつに「自分のサイトは,
重要なファイルはないし,書き換えられても,
すぐ直せばいいから…」等々セキュリティ意識の薄いものがある.
これは大きな間違いで,
「踏み台」として他のサーバーの攻撃に使われた場合,
他のサーバーに迷惑をかけることになってしまう.
このような不正アクセスは ID やパスワードが外部に漏れたり,
パスワードを辞書にあるような文字にしたりした場合がほとんどで,
やはりユーザー教育が重要になる.

さらに,生のデータはだれでも復元できるため,盗聴がたやすい.
重要なデータをやり取りするときは暗号化するなどの対策も必要だし,
場合によってはネットワークを使わないという選択肢も考える必要がある.

\subsection{暗号技術について}\label{ssec:暗号技術について}

暗号技術は長い間,鍵を共有する「共通鍵暗号」という方法で使われてきた.
これは鍵が第三者に知られてしまうと,暗号が第三者に解かれてしまうという欠点があった.
つまり広く暗号通信ができない欠点がある.

これに対して,「公開鍵暗号」では鍵を2つ用意され,
一方で鍵をかけた場合は,
必ず他方で解かなければならないというものである.

この2つの鍵の一方を「公開鍵」他方を「秘密鍵」とする.
公開鍵はだれでも使用できるように,使用したい人に公開する.
公開鍵で暗号化した場合,暗号を解くことができるのは,
公開鍵と対になった秘密鍵である.つまり公開鍵を一般に公開して,
データを送ってもらうときは,公開鍵で暗号化して送ってもらう.
この暗号を解けるのは秘密鍵だけなので,第三者が復元することはできない.

この技術を逆に使うと「本人署名」が可能になる.
秘密鍵で暗号化したデータを復元できるのは,
その秘密鍵と対になった公開鍵だけである.
秘密鍵を知っているのは1人だけであるので,
それと対になった公開鍵で復元できるならば,
確かに公開鍵の本人が暗号化したデータであることがわかる.
これを使えば,「他人になりすます」ということを
防ぐことができるわけである.

現在,公開鍵暗号は「巨大な整数の素因数分解には時間がかかる」
という性質を使っている.
実際には1024ビットの整数,
10進数で300桁程度の整数を使っている.
これを解くにはスーパーコンピュータでも
数ヶ月かかるといわれているからパソコンでは十数年かかるだろう.
逆に,公開鍵暗号は時間をかければ解けてしまうのである.
パソコンでも本気になって何百台を同時に動かせば,
スーパーコンピュータよりも早く解けてしまうかもしれない.
したがって電子商取引などでは,解かれてしまうだろう時間よりも
充分短い時間でデータをやり取りした後は,
暗号鍵を変えるという工夫が必要となる.

また,現在の公開鍵暗号方式は暗号化と復号化には時間がかかるようで,
「共通鍵暗号方式」の共通鍵だけを公開鍵暗号方式でやり取りし,
実際は共通鍵でデータをやり取りするといった工夫もされているようである.

さらに,楕円関数論などの新しい理論を使った公開鍵暗号方式は,
暗号化,復号化の時間が格段に短く,
しらみつぶしの暗号解きの時間も以前のものより
長くかかることがわかっており,
今後の主流になると見込まれている.

\section{考察}\label{sec:考察}

ネットワークはインフラだと思う.
つまり無ければ無いなりに何とかなるかもしれないが,
あると非常に便利で生活にはなくてはならないものといえる.

インフラでは,たとえば電気,ガス,水道などがあるが,
これは昔はなくても生活していた.
ガスを引くというインフラ整備は,
それを知らない人にとっては
「森で木を切ればいいのに,なんでわざわざ苦労してまで・・・」
と考えるかもしれない.
しかし,ガスの便利さは,
現代人なら誰でもが体験しているので,
ガス無しの生活は考えられない.
ネットワーク,特にLANにもまだまだそのような
側面があるのではないだろうか.
われわれがどんなにその利便性を説いても,
使ったことのない人にとっては「べつにフロッピーで用が済む」
と言われてしまう.

しかし,そのような「フロッピー代わりのネットワーク」程度の理解では,
「フロッピー程度のセキュリティ」しか守ることが
できないことは目に見えている.
現代人が長い時間をかけて慣れてきた「ガスインフラ」も,
安全に安定的に使うためにはそれなりの教育が必要である.
今後のネット社会では,ネットインフラに対する教育がどうしても必要で,
新教科情報も重要な役割を担っているといえる.

\section{感想}\label{sec:感想}

コンピュータネットワークは,ディジタル信号のやりとり,
つまり機械同士のやりとりであるから,
人間のように類推の効くやり取りではないので,
当然データのやり取りの「取り決め」が必要になることは想像に難くない.

昔,インターネットが普及する前は「パソコン通信」というもので,
個人は情報のやり取りをしていた.
そのデータのやり取りは基本的には「無手順」であった.
簡単に言うと互いにデータの垂れ流しである.
パソコン通信会社に接続すると,ユーザのリクエストに対して,
ホストコンピュータは単純にデータを垂れ流し,
ユーザのパソコンはそれを表示するだけだった.
ユーザのパソコンも「シングルタスク」のマシンだから,
「ソフトの間でデータが混信する」などという心配ははじめからなかった.
通信ソフトがひとつ起動すると,
それ以外のソフトは使えないのだから当然である.
「無手順」であるので,電話回線の雑音などにより,
時たま文字化けというが起きたものである.
さすがに,ファイルの転送は雑音等によるデータエラーは致命的なので,
通信会社ごとにプロトコルが用意されていた.
もちろん,おそらくそれは経路情報などない,
せいぜい「誤り検出」「再送指示」程度の単純なプロトコルであったに違いない.
ホストコンピュータと個人ユーザの2点間通信なので,
経路情報は必要ないからである.

Windows で初めてインターネットを使ったときに,
いくつもの窓に別々にページが表示される様を見て,
「なるほど TCP/IP はマルチタスクの UNIX のプロトコルだ」
と感動した覚えがある.
単たるマシン対マシンの通信ではなく,
まさに「プロセス間通信」といえると思う.

また,TCP/IP の技術は「おおざっぱでいいかげん」が効を奏したと思う.
たとえば外付けハードディスクなどに使われる SCSI も
データをやり取りするという点では「ネットワーク技術」の
ひとつかもしれない.
しかし,これは仕様が厳格なため,
「コンピュータの起動時につながっていて,
電源が入っていなければならない」などの制限がある.
LAN に使われるイーサネットはケーブルをいつでもつけたり外したりできる.
これはイーサネットがCSMA/CD方式のためケーブルが外れていたら
「データの衝突」と同じこととみなすためである.
ケーブルがつながれば「データの衝突が解決」ということなのである.

それに乗る TCP/IP も経路情報とプロセスのポート番号を持っているだけである.
経路が遮断されていれば,ネットワークインターフェース層が
勝手に別の経路を更新するから,
プロトコル IP が関知することではない.
突然の経路遮断でデータが欠けても,
受信側が再送をリクエストするため,また送信する.
そのときにはネットワークインターフェース層が
新たに作った経路をたどることになる.
つまり,はじめから「経路は不安定」という前提のもとに作らた技術である.

そもそもインターネットの技術は,
冷戦時代のアメリカの軍事技術であった.
国防総省が大学に「核攻撃に強いネットワーク」を
研究させたのが始まりである.
当時のネットワークの主流は「スター型」で
巨大なホストコンピュータに遠隔地の端末がつながる形であった.
もしホストコンピュータが核攻撃をうければ,
すべての情報は流れなくなるという危険があったわけである.

それに対して,インターネットは中心となるコンピュータは存在しない.
多数のコンピュータが網の目のようにつながり,
データをバケツリレーしている.
網の目のひとつのコンピュータがダウンしても,
網の目なので,迂回ルートは複数存在する.
ネットワークインターフェース層が常にルート情報をやり取りして,
安定的な通信を実現しているといえる.

このように考えると,
学校内の LAN においても一部のシステムダウンが
全体に影響を及ぼさないような「フェイルセーフ」の考え方の導入も
必要なのではないだろうか.
中心になるサーバーコンピュータがダウンしたら,
データが取り出せないわ,インターネットもつかえないわでは,
授業や業務に当然のことながら,影響が大きい.

データを一元管理するのは大切だが,
その場合も必ず「ミラーサーバーを用意して,
重要なデータは常に自動でバックアップをとる」,
「インターネットへルーティングするサーバーも複数用意する」などといった,
フェイルセーフの考えに従ったネットワークの構築や運用が
重要であると感じた.

\section{参考文献}\label{sec:参考文献}
特にありません.

\end{document}

2001年8月15日水曜日

デザイン変更

昔は,デザインにも凝ったものだったが,デザインに凝るあまり内容が伴わないような気がしてきて,あえてチープなデザインにしてきた.
でもあまりにも情けないデザインだったので,多少凝るのを復活.今日,丸1日かかってしまった.この「労が多い割りには・・・」というのがデザインにこりたくない理由のひとつでもあった.
まぁ,あと数年はこのトップページのままだな.

企業のサイトのようにページにデザイン上の統一性を持たせられれ,わかりやすいサイトになるのだけれど,そんなことまではなかなか手が回らないや.

2001年8月13日月曜日

年記になる前に!?

書いておくかな.

先週は家族が,アメリカオクラホマの妹夫婦の家に遊びに行ってきた.

オクラホマ良いとこ一度はおいで.
ちなみに,オクラホマではオクラホマミキサーは誰も知らないそうな.
妹の住んでいるのは,シティから車で1時間のショウニー.ここはブラッドピットの出身地.
なるほど,ぶらぴは田舎くさいジーンズの似合うわけだ.
見渡す限りの牧場,牧草地.この時期,日中は40度近くなるのでだれも外に出ない.
牛も木陰で涼んでいる.
湿気がないので木陰に入るとだいぶ涼しいそうだ.
また,朝方はかなり気温が下がるそうで,なんとまぁ内陸気候.

「西部劇のならずものみたいのがたくさんいる店に入ろう」
と行ったら,さすがにピストルは持ってなかったけど,みんなカウボーイで西部劇の世界のようだったそうだ.

高校1年の娘はなかなか話し掛ける勇気が出ないようだが,妻はどんどん話し掛けたそうで,娘は
「かーちゃんなにげにすごい」
と語学力に感動していた.
「でも発音が悪くて通じてないときがあったよ.」
本人いわく.
「流暢にしゃべると,こっちがついていけない.ブロークンならあちらもそれなりに話してくれる,聞き返されたときだけちゃんと発音すればよい」
あぁなるほど.

さて,その間私はといえば「新教科情報」の教員免許の講習会に出席.
1週間,県の情報教育センターに行っておった.
さて,21日にレポートの提出の2回目,さっさとやらねば.

2001年8月10日金曜日

新教科「情報」現職教員等講習会報告書3

報告書1 報告書2 報告書3 学習指導案

TeX ソース タイプセットしてご覧ください
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\usepackage{emathP} %% http://homepage3.nifty.com/emath/

\title{
\begin{flushright}{\footnotesize 受講番号 B217}\end{flushright}
\\
\vspace{3cm}
2001年度 \\
新教科「情報」現職教員等講習会 \\
報告書$\maru3$}\\
\vspace{3cm}
\author{
\begin{tabular}{ll}
区     分 & C\\
\\
項     目 & マルチメディアの基礎\\
\\
受  講  日 & 2001年8月10日\\
\\
講  師  名 & 佐々木浩志\\
\\
提  出  日 & 2001年8月29日\\
\\
提出者職・氏名 & 教諭 氏家 悟 \\
\\
所     属 & 県立東葛飾高校
\end{tabular}
}
\date{2001年8月29日}
\pagestyle{plain}


\begin{document}
\maketitle
\newpage

\section{   }\label{sec:0}

\begin{tabular}{ll}
報告者職・氏名 & 教諭 氏家 悟 \\
項 目 & マルチメディアの基礎\\
指導者 & 岸本 渡 \\
受講年月日 & 2001年8月10日 \\
報告年月日 & 2001年8月29日
\end{tabular}



\section{目的}\label{sec:目的}

昨今のIT化によって,マルチメディアは我々に身近な存在になってきた.
それゆえ,マルチメディアの捉えかたは人によって様々な捉えかたをされている.
教科情報では,マルチメディア作品を制作し,その方法や考え方の基礎を学ぶ.



\section{内容}\label{sec:内容}

\subsection{マルティメディア}\label{ssec:マルティメディア}

人によって様々な捕らえ方のあるマルチメディアを整理する.

まず,メディアには,出版,放送といった広い意味から,
フロッピディスクのような記憶媒体まで様々な場面で,
様々な使われ方をしている.
狭義のメディアは,
フロッピのような工学的な対象を言い,
広義のメディアはメディア産業のようなマクロな意味で用いている.

狭義のメディアも,表現,伝達,表示,知覚といった分類ができる.

表現メディアは,情報の記述形式,
たとえば文字コードや画像などの符号化を指す.
伝達メディアはたとえばフロッピや CD のような情報の蓄積,伝達手段を言う.

さらに表示メディアは情報の表示や伝達の手段,
知覚メディアは人の知覚の為の手段でたとえば,
文章や写真などはこれに属する.

さて,そのメディアを統合したものが,
単純にマルチメディアというわけだが,
まず,どのような情報もすべてディジタル化されるということが
統合するためのキーワードである.

かつて,文字情報や写真は出版,音声はラジオ,
動画はテレビというように情報の種類によって,
使われるべき狭義のメディアは分かれていた.
マルチメディア化とはそれらすべての情報をディジタル化することにより,
コンピュータ上に一本化され,同一レベルで扱えるようになることである.

また,通信技術の発達によりそれまで情報の発信者,
受信者が別れていたものが,
インタラクティブに情報のやり取りが可能になったのが,
現在のマルチメディアの特徴であるといえる.

さらにマルチメディアとはそのコンテンツも指す.
文字,音声,画像,動画等さまざまな手段により
最も適した形で表現されたコンテンツがマルチメディアである.

マルチメディアを実現するハードウェアの進歩も見逃すことができない.

10年前はデータのやり取りはフロッピが主体であったが,
マルチメディアの情報量は巨大なためCD, DVD といった
フロッピに変わる新しく安い媒体が開発され利用されている.

また,動画や音を扱うためのハードウェア,
たとえばサウンドボード,ビデオボード,
キャプチャー,MIDIといった機器も
マルチメディア化には必要となってくる.

さらに,作成やそれを見るためには,
ソフトウェアも対応していなければならないだろう.

表現された画像などの種類により,それぞれソフトウェアが存在し,
それぞれに利用上の利点や不都合な点がある.

\subsection{静止画}\label{ssec:静止画}

静止画は画素(色の点,pixel)の集まりとして表現されている.
それをディスプレーや紙に表示するのである.

画素を画素データのまま編集するソフトが,
ペイント系,フォトレタッチなどである.
それに対し,図形を図形のデータとして保持し,
編集するのがドロー系のソフトであるといえるが,
完成したら画素データに変換して,
汎用性を高めて使用するのが普通である.

画素データはそのままではデータサイズが大きいので,
それを圧縮して保存する技術が開発されている.
JPEG などが有名である.

\subsection{動画}\label{ssec:動画}

基本は静止画の集まりで,これはアナログ動画と同様である.
テレビは1秒に30フレームなので,
これが動画を作るときのひとつの目安になる.

静止画1枚1枚でもデータサイズが多いわけだが,
動画になると1秒間に30枚になる.
やはりこれもデータサイズを小さく圧縮する技術が開発されている.

\subsection{音}\label{ssec:音}

音は波でできている.
それを電流の波に変えたものがアナログ技術であった.
これをディジタル化することをサンプリングという.

短い時間で波の高さを測る.
その高さを数値化(量子化という)して記録する.
測るタイミングを早くし,量子化の段階を多くすれば音質が向上するが,
データサイズは大きくなる.

それに対して,MIDI は MIDI 機器やソフトが音を作り出すため,
データサイズが圧倒的に小さくなる.
当然生の音とは異なるうえ,
音源によって音のイメージがだいぶ変わる可能性もある.

\section{研究事項}\label{sec:研究事項}

マルチメディアはそれまでのばらばらに取り扱われていたメディアを,
ディジタル化によって統合したもので,
これは技術の進歩によってもたらされた情報革命である.

フロッピは「これ1枚に新聞○○ページ」などと
記憶容量を誇った頃もあったが,
動画を保存することはまず無理である.

静止画1枚,1ピクセルが24ビット(3バイト)の
色数(1677万色)を使うのが普通として,
横640×縦480ピクセルで900Kバイトを超える.
これで動画を作ると1秒で30枚なので,
1分間で180枚で165Mバイトを超える.
このように基本的にデータサイズが大きくなるのがマルチメディアである.

これを保存するためにフロッピに変わり,
CD, DVD などといったものが開発された.
しかしこれでもDVD でも15分少々の動画のみしか保存できない.
ここにハードウェアのみならず,
圧縮といったソフトウェア技術が開発され,
DVD に映画1本が入るようになった.

データを圧縮することにより,
静止画ならフロッピにも保存できるようになった.
また,このことはデータ通信においても,
データサイズの縮小は都合が良い.

動画ではさらに音声データも同時に記録するわけであるが,
音声データも基本的にはデータサイズが大きい.

音の波の高さを一定時間ごとに量子化してゆくサンプリングにおいて,
波の高さの段階数,
サンプリング時間によってデータサイズは大きく変わる.

CD の場合サンプリング周波数は 44.1kHz 16ビットの量子化で,
ステレオである.
つまり1秒間あたりのデータサイズは 172Kバイトになる.
750MバイトのCD には 74 分の録音ができることになる.

余談だが,これが電話音質の場合,
サンプリング周波数 8kHz で8ビット,
モノラルの量子化なので,1秒あたり8Kバイト弱である.
アナログ回線であっても現在の電話は電話局内でディジタル信号に変換され,
伝送されている.
つまり同様のサンプリングが行われ,
1秒に 64000bit のデータがやり取りできればいいことになる.
このディジタルデータを電話局と直接結ぶのが ISDN で,
その帯域が 64kbit というのは,音声伝達の規格が基になっているといえる.

さて,CD の例を見るまでもなく,
これを通信でやり取りしようとするとデータサイズが大きな問題となる.
ブロードバンド通信においてもデータサイズが小さいに越したことはない.
ここでも様々な圧縮技術が開発され利用されている.

音声データとはいえないが,音楽の表現に MIDI がある.
これは一つ一つの音について,高さ,長さ,音色,響き
その他をデータに持ち,
実際の音は MIDI 機器やソフトウェアで発するものである.
音声データではないので,実際の音を録音したものではないが,
データを並べるだけで音楽ができるという点では,
楽器ができなくとも作曲ができることを示している.
ディジタル化は単に便利なだけではなく,
このように様々な分野において,
敷居を下げる利点もあることも見逃せないことといえる.

さて,マルチメディアを扱うソフトウェアも,
使いやすいように様々な種類のものが出ている.
いくらディジタル化してデータが数字になっているとはいえ,
作成や編集で数値データを直接扱うことなどは到底不自然で考えられない.
やはり,静止画や動画ならその修正は画面上で行うわけだし,
音声データも音を聞きながら行うのが自然である.

つまり作成,編集ソフトウェアのマルチメディア化も当然不可欠なのである.

\section{考察}\label{sec:考察}

実際に生徒を指導する場面では,
限られた時間内にすべてのマルチメディアを深く扱うことは不可能である.
したがって,浅く扱いすべてのマルチメディアを網羅するか,
ひとつについて深く扱うかという選択になろうかと思う.
広く浅く扱うと,結局すべてが中途半端なまま終わるため,
一つだけは,深く立ち入るべきかもしれない.
しかし,そのことによって,扱わなかったメディアについても類推でき,
それなりに理解できるような,授業の組み立てを考えるべきであろう.

たとえば,静止画像の編集を深く行い,
その後,静止画像のぱらぱら漫画から動画を簡潔に説明すれば,
動画が静止画像の延長にあることが理解できるだろう.

また,たとえば,生徒の実習に取り入れられなかったメディアについては
演示にとどめるということでもよいだろう.
興味のある生徒は,
放課後や自宅などに自習できるようにすればよいのである.

さらに,マルチメディアの学習においては,様々な場面で,
総合的にマルチメディアを考察できるような配慮を取り入れれば,
知識が偏ることを防ぐことができるかもしれない.
たとえば,「ディジタル化」というキーワードによって,
すべてのメディアが統合できるということなどである.

\section{感想}\label{sec:感想}

人間の五感のうち,視覚と聴覚のメディアに関しては統合化した.
しかし,残りのひとつの触覚は,
最先端技術ではかなり研究が進んでいるようだが,
まだまだ一般に普及するには程遠いし,
味覚,嗅覚にいたってはまだまだ時間がかかりそうである.
味覚嗅覚は,分子が神経を刺激することによって知覚される.
コンピュータから分子を放出するか,
人間の味覚嗅覚神経にある種の錯覚をさせることを機械にやらせるわけだから,
単純に考えても難しそうである.

\section{参考文献}\label{sec:参考文献}
特にありません.

\end{document}

2001年7月4日水曜日

新教科「情報」現職教員等講習会報告書1

報告書1 報告書2 報告書3 学習指導案
2001年夏,この講習会でいくつかレポートを書きました.せっかく書いたので,公開.


TeX ソース タイプセットしてご覧ください
======================================

\documentclass[a4paper,12pt,fleqn]{jarticle}

\usepackage{emathP} %% http://homepage3.nifty.com/emath/

\title{
\begin{flushright}{\footnotesize 受講番号 B217}\end{flushright}
\\
\vspace{3cm}
2001年度 \\
新教科「情報」現職教員等講習会 \\
報告書$\maru1$}\\
\vspace{3cm}
\author{
\begin{tabular}{ll}
区     分 & A\\
\\
項     目 & 情報化と社会\\
\\
受  講  日 & 2001年7月4日\\
\\
講  師  名 & 太田恭正\\
\\
提  出  日 & 2001年8月10日\\
\\
提出者職・氏名 & 教諭 氏家 悟 \\
\\
所     属 & 県立東葛飾高校
\end{tabular}
}
\date{2001年8月10日}
\pagestyle{plain}


\begin{document}
\maketitle
\newpage

\section{   }\label{sec:0}

\begin{tabular}{ll}
報告者職・氏名 & 教諭 氏家 悟 \\
項 目 & 情報化と社会(情報と生活)\\
指導者 & 太田恭正 \\
受講年月日 & 2001年7月4日 \\
報告年月日 & 2001年8月6日
\end{tabular}



\section{目的}\label{sec:目的}
科学の発達によって,われわれの得る情報もおおきく変化し,
それによって生活も大きく変わっていくことが予想される.
便利になることも多いだろうが,反面,影の部分も意識すべきであろう.

教科情報では,情報革命がもたらした生活や社会の変化と,
それによって生じる新しいのモラルの確率,
さらには影の部分を知ることにより,
情報を守る素養を身につけるべきだと思う.


\section{内容}\label{sec:内容}
この単元ではまず情報技術の発展とそれによる生活の変化を学んだ.
情報技術の発展はグローバルコミュニケーションの始まりである.

まず,モールス信号から電話,そして有線から無線,そして放送へ.

有線のインフラの整備は現代のデータ通信につながり,
モールス信号から始まった無線通信の進歩はポケベルから
携帯電話への通信につながった.

さらに1対1であったコミュニケーションが,放送により1対多へ進化し,
インターネットの技術でだれでも広く情報を発信できる多対多に進化した.

コミュニケーションの手段も,コンピュータの登場によりディジタル化し,
ディジタル化さえすればどのような情報もやりとりできるようになった.

当初,コンピュータはまさに「計算機」であり,
そろばんを機械化したような機能しかなかった.

それをネットワークで結んで「オンライン処理」というものがはじまり,
銀行や流通業界で使われ始める.

そしてコンピュータ自体も小型化(ダウンサイジング)し
個人が持てるような大きさと価格になり
「パーソナルコンピュータ」と言われるようになる.
これにより,個人やオフィスでもコンピュータが使われるようになる.

これらのコンピュータを,
当初は会社専用のオンラインネットワークに参加させたり,
個人ならば「パソコン通信」で,コミュニケーションをとっていた.

インターネットは個人,企業,学校,その他団体を問わず,
すべてがネットワークに参加できるようになる技術で,
個人の生活も大きく変わっていくものといえる.

具体的には単なる言葉(文字情報)のやり取りだけではなく
「マルチメディア」とよばれる文字情報以外の画像,動画,音声,音楽
などの情報のやり取りに進化した.
またビジネスにおいても,
インターネットによるネットショッピングや,
「Eコマース」,労働形態も在宅勤務等の進展,
教育においてもネットを使ったものが増え,
われわれの生活も大きく変わってゆく.

つまり,多対多のコミュニケーションによりこれまでの
「マスメディア」が多様化し,
個人情報が本人の知らぬところで流れたり,
個人がいつでも情報発信者たることが可能になり,

個人のネットワーク社会に参画する態度と
それに伴う責任が大きく問われるようになったといえよう.

つまり,個人情報の保護をどうするか,
個人の情報モラルをいかに啓発するかということである.

教科情報では,これらの歴史を学び,情報モラルの確立を目指すことになる.


\section{研究事項}\label{sec:研究事項}

私はこの内容を,情報の流れという視点で捉えてみる.
講義では電気通信ができてからの社会や生活の変化について説明されていたが,
情報は電気通信ができる前から人々の間でやり取りされていた.

\subsection{1対1の時代}\label{ssec:1対1の時代}

情報は人類が言語を持つことによって,
人々の間で「言語を使って」やりとりされたのが最初だと思う.
もちろん,非言語的表現というものはあったろうが,
それはたんなる感情や態度の表現であって,
情報とは言い難い面があると思う.

さて太古では,言語を使い情報は個人から個人への口伝えであっただろう.
量も少なく,スピードも遅く,正確さにおいては,
噂話と大差ないものだったに違いない.

国家というものが形成される頃には「文字」が考案され,
正確さにおいては格段に進歩したといえるかもしれないが,
量とスピードはさほど太古と変わらなかったはずである.
国家の存続においては,国を支配する者が情報を独占していたわけであるが,
情報のスピードの観点から見ても,むしろそれは当然といえるかもしれない.
つまり,民意を問うにも,一般民衆に情報を広く知らしめ,
広く民意を知る手段がなかったのだ.

\subsection{マスメディアの出現}\label{ssec:マスメディアの出現}

支配者の情報の独占が崩れ始めたのは,
やはり,グーテンベルクの活版印刷の技術からであろう.
つまり,大量の印刷物が広く一般に配布されることにより,
様々な情報が一般民衆の知ることとなる.
私はこれが「マスメディア」の始まりであると考える.
この段階で,「量」については,充分な技術に達したといえる.
しかし,スピード,即時性に関してはやはり
現代の電子技術の進歩まで待たなければならない.

\subsection{電子技術の登場}\label{ssec:電子技術の登場}
スピードを速める技術が電子技術である.

まずは,モールス信号.
これは短点を0,長点を1と考えれば,
1ビットの通信機といえるかもしれない.
もちろん,コード化は,手でスイッチを操作することにより,
手動でなされる.
それが相手方の紙テープに記録され,
それを人間がデコードして情報を読み取るといったなんとも悠長ではあるが,
即時性に関しては今までにない能力を持ったものである.
余談だが,ネット検索で「モールス」で探すとほとんどが
「4月の暦」,「4月の運勢」,「4月生まれ」などである.
つまり現代人にとってはモールス信号の発明の意義や技術的発想よりも,
モールスその人の誕生日のみが関心事であるのだろうか.

続いて電話の誕生.1ビットの通信機から,一気にアナログ通信機である.
もちろん,音声をそのまま伝えるだけであるが,
モールス信号に比べ情報量は格段に上がった.
しかし,現代のように録音テープもないので太古の1対1の会話が,
遠くの人間となされるというだけである.
印刷物のような大量の情報をやり取りすることは困難といえる.
電気通信は量よりスピードなのであった.

ここまでは電気通信といっても,有線による通信であり,
電柱に延々と線を引くというインフラ整備のもとでの技術である.

\subsection{無線通信}\label{ssec:無線通信}

これに対し,無線通信はそのようなインフラがなくとも
通信可能な技術であるといえる.
ところが,アナログによる無線通信は,機械があれば誰でも受信可能であり,
通信の秘匿性に関しては弱い面がある.
それを逆手にとって「放送」という情報伝達手段が始められるわけである.

それまで,印刷物でのみ実現していた「マスメディア」が
放送により量だけではなく即時性をもったものに進化したものといえる.


\subsection{情報モラル}\label{ssec:情報モラル}

印刷によるマスメディアもそうだが,
大量の情報が流れるようになると問題になるのが,
「情報モラル」という観点であろう.


印刷によるマスメディアも同様だが,
当初の技術は高価でもあり,
その高価な技術は社会の発展のために使いたいといったような,
使命感も手伝って,
情報モラルが問題になることはなかったろうと思われる.

しかし,はじめに情報モラルを破ったのは為政者である.
国家による個人支配においては,
個人が情報をもつことをコントロールしなければ,
国家が存続できないと考えた為政者は,
検閲という形で情報をコントロールしようとしたり,
放送においても,都合のいい情報しか流さないように
放送をコントロールした.
また,ヒトラーのように放送を大衆心理の高揚にうまく使い,
支持拡大に使用したという歴史もある.
最近でもアフリカのある地域での民族間の虐殺では
ラジオ放送による煽動が大きかったと報じられている.

このように,大衆心理に付け込んだ煽動に放送が使われると危険であり,
この点での情報モラルは常に監視しなければならない点である.

さて,もうひとつ.昨今のマスコミの「商業主義」によって,
個人のプライバシーが不当に扱われたり,
虚偽の報道が平然となされたり,
これも「情報モラル」の欠如と言え,
こちらの監視も重要な課題である.

\subsection{コンピュータ技術の発達}\label{ssec:コンピュータ技術の発達}

情報においてコンピュータの果たす役割は
近年ますます大きくなってきているが,
その黎明期は単なる「計算機械」であった.
大きさも価格も大変なものであった.
始めはリレー計算機,つまり自動スイッチによる論理回路である.
それが,真空管にとって変わり,現在の半導体へと進化する.

使い方も「計算機械」から,
ノイマン型のストアードプログラム方式へと進化し,
さらに遠隔地からネットワークを通じてデータをやり取りする,
オンライン処理へとなる.

さらに,半導体素子もマイクロプロセッサが開発されると,
大きさや価格も小さいものとなり,
現在のパソコンは個人で持てるレベルとなる.

\subsection{パソコンによるコミュニケーション}\label{ssec:パソコンによるコミュニケーション}

パソコンによるオンライン処理が「パソコン通信」と呼ばれたものである.
つまり,集中処理をする大型コンピュータにパソコンが端末として接続し,
大型コンピュータを通じてコミュニケーションを図る.

これは大型コンピュータへのアクセス権のある者同士だけが
コミュニケーションが図れるわけで,
「閉じた」コミュニケーションであるといえる.


\subsection{インターネットの出現}\label{ssec:インターネットの出現}

インターネットは,もともと米国の軍事技術の研究から始まった.
つまり,集中処理型のオンライン処理では,
そこを攻撃すれば情報がストップする.

そこで,分散処理が考えられ,情報を分散させて持ち,
情報の流れも複数もてるような工夫がインターネットの始まりである.

軍事技術の研究に使われた米国の大学間のインターネットは,
研究者がそのまま使いつづけ,
10年程前に商業利用に門戸が開かれ,爆発的に広まった.

インターネットに接続業者なりを通じて接続すれば,
パソコンも大型コンピュータもネット上では対等になる.

さらには,お互いがソフトウェアを共有すれば,
どのようなデータでもやり取りできる.
パソコン通信では,
集中処理の大型コンピュータも持つ機能以上のことはできないが,
インターネットでは新しい技術が次々と開発され,
個人がそれを使うことにより,情報のやり取りが次々と新しいものになる.
いわゆる「マルチメディア」と名づけられるものがこれにあたる.

たとえば,画像を表示するソフトがあれば,
その画像を使ったコミュニケーションが成立する.
画像だけではなく,音声,動画,音楽等,
いくらでも新しいコミュニケーション手段が成立する.

\subsection{新しいコミュニケーション「多対多」}\label{ssec:新しいコミュニケーション「多対多」}

このことは,これまでのコミュニケーション,
情報の流れに革命的な変化がおきたことを意味する.

インターネットが広まる以前のコミュニケーションは
「1対多」のマスコミュニケーションが関の山であった.
インターネットの技術により,
個人が多数に対して,情報を発信することが可能になった.
いわゆる「多対多」のコミュニケーションである.

個人の情報の発信は,
いままで情報発信機関だけに求められた情報モラルが
個人にも求められることを示している.
また,情報に接する態度も,その情報が信頼できるものであるかどうか,
正しい判断が下せるようなスキル(裏を取るなど)
を身に付けることがますます重要になってくるであろう.

\section{考察}\label{sec:考察}

人と人がどのようにコミュニケーションを図るか,
この10年の進歩はそれ以前の100年の進歩よりも速いかも知れない.
人類の言葉によってはじまったコミュニケーションではあるが,
当初は文字情報主体であったものが,
映像や音声のリアルタイムのコミュニケーションへと進化することにより,
古来「個人対個人」でしか不可能であった,
「非言語的表現によるコミュニケーション」が
「多対多」でも可能になったともいえる.
早い話,言語をもたない動物の映像や音声を送れば,
その動物の気持ちを理解することも可能といえる.

さて,このように技術が進歩しても,
モラルがそれについていかなければ,
必ずしもそれが直接に人類の幸福につながるとはいえないだろう.

教科「情報」の目指すところは,そんなところにあるのかもしれない.

\section{感想}\label{sec:感想}

今回,コミュニケーションの形態の観点で,
「情報と社会」を考えた.
講義によって,普段,漠然と考えていたことを文章化することができる
良いきっかけになってよかった.


\section{参考文献}\label{sec:参考文献}
特にありません.


\newpage
\section{番外:}\label{sec:番外:}

コンピュータ概論1「ハードウェアの基礎」において,
コンピュータが電子スイッチの集まりとして,簡単な回路の説明があった.
テキスト212ページにも,1ビットの加算器があったので,
それを AND, OR, NOT の基本回路で構成して見ようと思う.

はじめに,論理値をまとめると次のとおり.

\begin{tabular}{cc|c}
\multicolumn{3}{l}{AND} \\ \hline
\multicolumn{2}{c|}{入力} & 出力 \\
A & B & $\textrm{A}\wedge \textrm{B}$ \\ \hline
0 & 0 & 0 \\
0 & 1 & 0 \\
1 & 0 & 0 \\
1 & 1 & 1 \\ \hline
\end{tabular}
\hspace{\quad}
\begin{tabular}{cc|c}
\multicolumn{3}{l}{OR} \\ \hline
\multicolumn{2}{c|}{入力} & 出力 \\
A & B & $\textrm{A}\vee \textrm{B}$ \\ \hline
0 & 0 & 0 \\
0 & 1 & 1 \\
1 & 0 & 1 \\
1 & 1 & 1 \\ \hline
\end{tabular}
\hspace{\quad}
\begin{tabular}{c|c}
\multicolumn{2}{l}{NOT} \\ \hline
入力 & 出力 \\
A & $\neg\textrm{A}$ \\ \hline
0 & 1 \\
1 & 0 \\ \hline
\end{tabular}

\vspace{\baselineskip}
212ページにもあるが1ビットの加算器は次のようになる.

\begin{tabular}{cc|cc} \\ \hline
\multicolumn{2}{c|}{入力} & \multicolumn{2}{c}{出力} \\
A & B & C & F \\ \hline
0 & 0 & 0 & 0 \\
0 & 1 & 0 & 1 \\
1 & 0 & 0 & 1 \\
1 & 1 & 1 & 0 \\ \hline
\end{tabular}

\vspace{\baselineskip}
桁上がり C は AND 演算で実現できる.

和の F の実現方法は排他的論理和といわれるものであるが,
これを基本回路だけで表現することを考える.

これはOR の結果$\maru{1}$ と AND の結果を
NOT したもの $\maru{2}$について
$\maru{1}$ AND $\maru{2}$ であるといえる.

\begin{tabular}{c} \\ \hline
$\textrm{A}\vee \textrm{B}$ $\maru{1}$\\ \hline
0 \\
0 \\
0 \\
1 \\ \hline
\end{tabular}
\hspace{\quad}
\begin{tabular}{c} \\ \hline
$\neg(\textrm{A}\wedge \textrm{B})$ $\maru{2}$\\ \hline
0 \\
0 \\
0 \\
1 \\ \hline
\end{tabular}

つまり,$\textrm{F} = (\textrm{A}\vee\textrm{B})\wedge\neg(\textrm{A}\wedge\textrm{B})$ である.
これを論理計算で展開すると,
\begin{quote}
$\textrm{F} = (\textrm{A} \vee \textrm{B}) \wedge \neg( \textrm{A} \wedge \textrm{B})
\quad \cdots\cdots \maru{3} \\
= \textrm{A }\wedge \neg (\textrm{A} \wedge \textrm{B})
\vee \textrm{B} \wedge \neg (\textrm{A} \wedge \textrm{B})\\
= \textrm{A} \wedge (\neg \textrm{A} \vee \neg \textrm{B})
\vee \textrm{B} \wedge (\neg \textrm{A} \vee \neg \textrm{B})\\
= \textrm{A} \wedge \neg \textrm{A} \vee \textrm{A} \wedge \neg \textrm{B}
\vee \textrm{B} \wedge \neg \textrm{A}
\vee \textrm{B} \wedge \neg \textrm{B}\\
= \textrm{A} \wedge \neg \textrm{B} \vee \textrm{B} \wedge \neg\textrm{A}$.
$\quad \cdots\cdots \maru{4}$
\end{quote}

論理値の表で確かめる.

\begin{tabular}{ccccccc} \hline
A & $\neg\textrm{A}$ & B & $\neg\textrm{B}$ & $\textrm{A} \wedge \neg \textrm{B}$ & $\textrm{B} \wedge \neg\textrm{A}$ & F \\ \hline
0 & 1 & 0 & 1 & 0 & 0 & 0 \\
0 & 1 & 1 & 0 & 0 & 1 & 1 \\
1 & 0 & 0 & 1 & 1 & 0 & 1 \\
1 & 0 & 1 & 0 & 0 & 0 & 0 \\ \hline
\end{tabular}

これを電子回路に置き換えることとなる.
同値な2式$\maru{3}$,$\maru{4}$では,$\maru{4}$が対称で見やすいが,
論理演算子の数としては$\maru{3}$が少ない.

これは1ビットの加算器であったが,
これを連結して4ビットでも32ビットでも可能になるわけであるが,
連結する際,下の桁からの位上がりも加えなければならない.

それを考慮して1ビットの加算器を考察すると,
入力は A, B のほかに,下の桁からの位上がり Cin を考えて,次のような論理表になる.

\begin{tabular}{ccccc}\hline
Cin & A & B & G & C \\ \hline
0 & 0 & 0 & 0 & 0 \\
0 & 0 & 1 & 1 & 0 \\
0 & 1 & 0 & 1 & 0 \\
0 & 1 & 1 & 0 & 1 \\
1 & 0 & 0 & 0 & 0 \\
1 & 0 & 1 & 1 & 1 \\
1 & 1 & 0 & 1 & 1 \\
1 & 1 & 1 & 0 & 1 \\ \hline
\end{tabular}

\vspace{\baselineskip}
足し算の原理から考えると,和の桁Gは A, B, Cin の1ビットの和だから,
A, B の排他的論理和の結果と Cin との排他的論理和であるから,
\begin{quote}
$\textrm{F} = \textrm{A} \wedge \neg \textrm{B}
\vee \textrm{B} \wedge \neg \textrm{A}$ 
\quad $\cdots\cdots \maru{5}$
\end{quote}
に対して
\begin{quote}
$\textrm{G} = \textrm{F} \wedge \neg \textrm{Cin}
\vee \textrm{Cin} \wedge \neg \textrm{F}$
\end{quote}
である.$\textrm{F} \wedge\neg \textrm{Cin}$ の F に$\maru{5}$を代入すると,
\begin{quote}
$\textrm{F} \wedge\neg \textrm{Cin} \\
= (\textrm{A} \wedge \neg \textrm{B}
\vee \textrm{B} \wedge \neg \textrm{A}) \wedge \neg \textrm{Cin} \\
= \textrm{A} \wedge \neg \textrm{B} \wedge \neg \textrm{Cin}
\vee \textrm{B} \wedge \neg \textrm{A} \wedge \neg \textrm{Cin}$
\end{quote}
$\textrm{Cin} \wedge\neg \textrm{F}$ のFに$\maru{5}$を代入すると,
よって
\begin{quote}
$\textrm{Cin} \wedge \neg \textrm{F} \\
= \textrm{Cin} \wedge \neg (\textrm{A} \wedge \neg \textrm{B}
\vee \textrm{B} \wedge \neg \textrm{A}) \\
= \textrm{Cin} \wedge ( \neg (\textrm{A} \wedge \neg \textrm{B})
\wedge \neg (\textrm{B} \wedge \neg \textrm{A})) \\
= \textrm{Cin} \wedge (( \neg \textrm{A} \vee \textrm{B})
\wedge ( \neg \textrm{B} \vee \textrm{A})) \\
= \textrm{Cin} \wedge (( \neg \textrm{A} \vee \textrm{B})
\wedge \neg \textrm{B} \vee ( \neg \textrm{A} \vee \textrm{B}) \wedge \textrm{A}) \\
= \textrm{Cin} \wedge ( \neg \textrm{A} \wedge \neg \textrm{B}
\vee \textrm{B} \wedge \neg \textrm{B}
\vee \neg \textrm{A} \wedge \textrm{A} \vee \textrm{B} \wedge \textrm{A}) \\
= \textrm{Cin} \wedge ( \neg \textrm{A} \wedge \neg \textrm{B}
\vee \textrm{B} \wedge \textrm{A}) \\
= \textrm{Cin} \wedge \neg \textrm{A} \wedge \neg \textrm{B}
\vee \textrm{Cin} \wedge \textrm{B} \wedge \textrm{A}$.
\end{quote}
\begin{quote}
$\textrm{G} = \textrm{A} \wedge \neg \textrm{B} \wedge \neg \textrm{Cin}
\vee \textrm{B} \wedge \neg \textrm{A} \wedge \neg \textrm{Cin}
\vee \textrm{Cin} \wedge \neg \textrm{A} \wedge \neg \textrm{B}
\vee \textrm{Cin} \wedge \textrm{B} \wedge \textrm{A}$.
\end{quote}
論理演算子の数は 17個 で,当初の数より3つ多いが,
\begin{quote}
$\textrm{G} = \textrm{A} \wedge \neg (\textrm{B} \vee \textrm{Cin})
\vee \textrm{B} \wedge \neg(\textrm{A} \vee \textrm{Cin})
\vee \textrm{Cin} \wedge \neg (\textrm{A} \vee \textrm{B})
\vee \textrm{Cin} \wedge \textrm{B} \wedge \textrm{A}$
\end{quote}
とすれば,同じ14個で,式も対称的で見やすい.(たぶん回路設計もしやすいかも)

さて,位上がり C はもっと単純である.A, B, Cin の二つ以上が 1 ならば $\textrm{C}=1$,
それ以外は $\textrm{C}=0$ なので,
\begin{quote}
$\textrm{C} = \textrm{A} \wedge \textrm{B}
\vee \textrm{B} \wedge \textrm{Cin}
\vee \textrm{Cin} \wedge \textrm{A}$
\end{quote}

これが桁上がりを考えた1ビットの加算器の論理式である.
これを,自動スイッチや半導体の論理素子に置き換えればいいわけである.

\end{document}

2001年6月29日金曜日

2001年 図形と方程式テスト

数学II 「図形と方程式」のところのテスト
TeXソースとPDF

1 2 点(2, −3), (−1, −7) 間の距離を求めよ.

2 2 点A(−1, 1), B(5, 4) に対して,線分AB を1 : 2 の比に内分する点P,および外分する点Q の座標をそれぞれ求めよ.

 
3 3 点A(3, 4), B(−1, −1), C(4, 0) を頂点とする△ABC の重心の座標を求めよ.

4 2 点(3, 4), (−1, −2) を通る直線の方程式を求めよ.

5 点(−3, 1) を通り,傾き2 の直線の方程式を求めよ.

6 点(−1, 4) を通り,直線y = −3x + 2 に平行な直線,および垂直な直線の方程式を求めよ.

7 点(−1, 4) と直線x − 3y + 5 = 0 の距離を求めよ.

8 中心(2, −1),半径2 の円の方程式を求めよ.

9 円x^2 + y^2 = 4 上の点(1,√3) における接線の方程式を求めよ.

10 次の点A,B に対し,線分AB を1 : 3 に内分する点P,外分する点Qを図示せよ.
A B
· ·

11 異なる2 点A(x1, y1), B(x2, y2) に対し,
(1) 直線AB の方程式を書け.
(2) 原点を通り,直線AB に垂直な直線の方程式を書け.


12 2 直線の平行条件,垂直条件を書け.

13 x,y の方程式ax + by + c = 0 が表す図形について論じなさい.

14 定数c に対し,x,y の2 次方程式x^2 + ^y2 + c = 0 はどのような図形を表すか.

15 円の定義を述べ,その定義から円の方程式を導け.

16 3 角形の各頂点とその対辺の中点を無ずぶ直線は1 点で交わることを証
明せよ.

2001年6月6日水曜日

月記

いやはやもう1ヶ月を超えてしまう.

先週から教育実習生が来ています.

「えっとぉ,3年とき教えたんだよねぇ」
「はい,あと,1年,2年のときも・・・2年のときは担任でしたよ.」
「え?そうだっけ? そういわれてみれば・・・」

2年のときの合唱祭は学年優勝だったんだよなー
31日の合唱祭ではわが2年A組は・・・よくがんばりました.後悔はないよね.

明けた6月1日からはフェンシング関東大会.
関東大会は唯一個人出場した鈴木が予選1回戦リーグを通過してベスト32になったのだが,トーナメント1回戦で敗退してしまった.
団体戦の緒戦は東京の東亜学園だった.
東亜学園は去年は1-5で負け,3年前もぼろ負けで,今回も?と思ったら,どうしてどうして,4-4までくらいつきました.
結局4-5で負けはしたが,「うーん強くなった,さすが県1位までなっただけのことはある」と思った.他の千葉県の先生も強さにおどろいていた.

さて,関東大会は開催県だったので,3日間生徒も教員も休みなして大会をささえました.
初日は朝から準備をはじめ,夕方からの武器検査は夜7時過ぎまでかかったし,大会期間中は選手以外の生徒もピスト補助員や,Diretionale Technique 事務局員,その他運営係りとして働いてもらい,最後も後片付けも大変でした.もちろん卒業生にはピスト主任や DT として高校生の指導の手助けをしてもらいました.いやはやこんなにたいへんとは・・・みなさんおつかれさまでした.

さて,今度の9,10日は県総体,優勝すればインターハイだ!!!

2001年5月25日金曜日

2001年度一発目

2年生一発目.数学A 「数列」のところのテスト
TeXソースとPDF

1 初項2 公差−3 の等差数列の一般項を求めよ.

2 初項2 公差−3 の等差数列の初項から第n 項までの和を求めよ.

3 初項2 公比−3 の等比数列の一般項を求めよ.

4 初項2 公比−3 の等比数列の初項から第n 項までの和を求めよ.

5Σ[k=1,n](6k^2 − 2k)を求めよ.

6 初項1, 階差数列{2n + 1} である数列の一般項を求めよ.

7 a_{1} = 1, a_{n+1} = 3a_{n} + 2, n = 1, 2, 3, · · · で定められる数列の一般項を求めよ.

8 (x^2 − 2)^7 の展開式におけるx^4 の係数を求めよ.

9 2 項定理をΣ を使って表せ.

10 パスカルの三角形を10 段まで書いて下さい.

11 数列の数学的な本質を説明せよ.

12 数列の隣り合う項の関係を表す等式をなんというか.漢字で答え,読み仮名も書きなさい.

13 等差数列と等差数列を12 の式を使って定義しなさい.

14 初項a 公差(公比)p の等差数列と等比数列の一般項がそれぞれ
a_{n} = a + (n − 1)p, a_{n} = ap^{n−1} となることを, 13 の定義から証明しなさい.

15 (k + 1)^2 − k^2 = 2k + 1 であることを使って,
Σ[k=1,n]k = n(n + 1)/2 となる
ことを示せ.

16 数学的帰納法で,
Σ[k=1,n]k = n(n + 1)/2 となることを示せ.

17 フィボナッチ数列が出てくるものにはどんなものがあったか,覚えてる?
(いっぱい書くほど点数は増えるぞ)

2001年5月6日日曜日

フェンシング,団体優勝

今回の大会は久しぶりのホームゲーム.前日から準備だったのだが,4日は休日だからゆっくり準備できた.

メンバーは3年生が3人.(2年生はいない.1年生は男女2人ずつ入部)

初日,個人戦.
今年は開催県なので,男女とも個人10人,団体5校の出場枠があった.
決勝トーナメントに2人.あわよくば10位以内に3人はいれるかなと目論んでいたところ,関東出場1人とは情けない結果になった.

奥田が1回戦リーグ戦で敗退.
エースの内久根が2回戦リーグ戦,まさかの全敗で敗退.
それも悔しいことにすべて1点差.
No2の鈴木がふんばり,3回戦リーグを勝ちあがり,ベスト8・決勝トーナメントにシード順位1位で進出.
1回戦はシード8位を相手に順当に勝ちあがるが,準決勝で負け,3位決定戦で3位入賞.鈴木にしては上出来.

2日目,団体戦.6校登録で,全員が初心者の1年生の学校が最下位だろうから,それ以外の5校の関東出場は間違いないところ.
下馬評では,1位柏陵,2位検見川,3位東葛だったが,
前日の個人の結果でついたシード順位は1検見川,2柏陵,3泉,4東葛という
なさけないものだった.

ところが個人戦で惜敗した内久根が火の玉になり,個人戦3位で乗ってる鈴木も調子がよく,なんと予選リーグで検見川に6-3で勝って,快進撃の火蓋は切られた.
予選リーグ2試合目,日習を9-0で下し,予選Aグループ1位で通過.

決勝トーナメント1回戦,Bグループ2位の泉を5-3で下し,同じくBグループ1位の柏陵と決勝で対戦.
はじめ2勝するものの,すぐ追いつかれ,さらに1勝.
ここで2連敗し3-4で後がなくなるが,最後に鈴木,内久根が勝ち劇的な優勝.内久根の雄叫びが止まらなかった.

関東大会は6月2,3日船橋アリーナ(船橋市総合体育館)でやるので,みんな来てね.

2001年4月17日火曜日

IP の開放

自宅ルータの DHCP が配信する IP の有効期限を「無期限」にしたおかげで,職場のルータにつなげなくなってしまい,IP を開放するのにちょいと苦労した.
win98,Me なら winipcfg というコマンドでGUI 環境だけど,win2000 は ipconfig というコマンドで,コマンドラインからしかつかえない.
まぁ自分にとってはわけのわからん GUI より動作の見えるコマンドラインのほうが信頼がおける.
ともかく,解決してよかった.ふぅ~
で,もちろん自宅のルータの設定も変えました.

2001年4月10日火曜日

今日は農作業

館山で草刈りとヒノキの枝打ちをしてきた.
草刈りは機械でやるからちょちょいのちょい.
でも,刈った草を集めるのが面倒だが,しかたない.

ヒノキの枝打ちのほうは,隣の林の枝がうちの敷地の花畑に覆い被さって日当たりが悪いので,以前からやりたいと思っていたのを,今日実行.
梯子をのぼり,枝を登り,1本のヒノキの6,7m以上まで枝を払いました.
鉈を使って人力でかんかんと・・・腕がパンパンになってしまった.
枝といっても太いのは20cmくらいあった.
10cmはある枝が1本の木に10本くらいついている.
ヒノキはあと7本ある(;_;).
チェーンソーがほしいぞ.

2001年3月20日火曜日

ボントロでスターウォーズ

母校の定期演奏会に,OBバンドで出た.練習は2月ごろから3回程度やっていたようだが,私は今日のリハーサルがはじめて.
まぁなんとかなるかー,ってなんとかなった.あは

2001年1月31日水曜日

廃車

Rover Mini - INDEX

2001年1月廃車



楽しい車だったけど,寄る年波には勝てず.

エンジンの回転数がだんだん上がらなくなり,トルクも出なくなる.症状が出始めて,2日で20km/h 以上で走れなくなった.おそらくヘッドガスケットが抜けたのだろう.直すと買うよりも高くつくので,廃車にした.

とりあえず,自分のパソコンより安い中古車を買った.

Rover Mini - INDEX

シフトノブ折れる

Rover Mini - INDEX

シフトノブが折れる


2000年10月20日
なんとぽっきり!思わず笑ってしまいました.


ちょっと手元が遠くなったけど,まぁ問題ない.もうすぐ車検,簡単に治りそうだ.

Rover Mini - INDEX

猛暑でエンスト

Rover Mini - INDEX

ベーパーロックを起こす


1999年8月9日の猛暑の日.クーラーもないミニで情報教育センターへ出張.その帰り道16:00ころ船橋市運動公園の前,信号待ちの最中,何の前触れもなくエンジン停止,スターターは元気いいが全くかからない.道路の真中,後ろにも車がいたので 急いで手で押して 道端に寄せた.軽い車(680kg)はいい!あとで考えるとスターターが回るので,スターターで寄せてもよかったが.ボンネットを開け,燃料フィルターを見ると真っ白でガソリンが空っぽ(タンクは満タン).スターターぶん回してもガソリンのにおいがぜんぜんしない.

これはあとで撮影,ガソリンのオレンジ色が透けて見える


間違いなくガソリンが来ていない.猛暑によるベーパーロックか,燃料ポンプがいかれたか.燃料ポンプはカムシャフトで駆動していて壊れるようなことはまず考えられない(現代の車ならモーター故障などがありうる)から,ベーパーロックの可能性を信じ,日陰に移してエンジン冷えるまで, 1時間ほど近くの山田うどんに避難.

時間をつぶしてからからスターターを回す.これでだめなら JAF 呼ぶしかないな.お!ガソリンのにおいが漂った矢先,「ぐぉーん」と息を吹き返すエンジン.おうちに帰れました.めでたしめでたし.

猛暑の日で,結構渋滞にも巻き込まれてのことでした. Mini 試作段階では,エンジンの前方,フロントグリルのところに,キャブレターが配置されていましたが,イギリスでは冬季にキャブが凍結してしまうということで,製品段階でエンジン後方排気管の上に設計変更されたそうです.

エンジンルーム

「熱帯」の日本なので冷却水やファンベルトには日ごろ気遣ってましが,今後はベーパーロック起こさないように,渋滞しない道を選んで走るように気をつけよう.

Rover Mini - INDEX

ワイパー

Rover Mini - INDEX

ワイパーゴム交換


これでは拭き取れません
古いワイパーゴム

6月にはいると季節がらガソリン屋でも「換えませんか」と言われ始める.毎回わざと「換えて下さい」と頼む.実はこんな長さのはあるはずがないからわざと頼む,換えられるもんなら換えてみな.すると「すみません,このサイズはありません」(そのつもりで頼んだのさ)ワイパーくらい自分で新しくしよう.

とっても短いので専門店でも売ってません.ローバーに聞いてもなんと「純正品もない」と言われた.

しょうがないから 60cm の市販品 1本を買ってきて,
長い市販品長い市販品

カットw
切断w
たったの 26cm カワイイ

新しくしたワイパーブレード
ワイパーブレード


Rover Mini - INDEX

キャリパ交換

Rover Mini - INDEX

前輪左キャリパ交換


1999年4月24日,ブレーキペダルがふわふわに.エアが混入したようだ.オイルもだいぶ減っていたので下回りをみると,前輪左のディスクキャリパの油汚れがひどい.やっぱ漏れてる.ということでいちおう自分でエア抜きしてから工場へ.

さっそく見てもらうと,キャリパ交換とのこと.
 「これつけていい?」
とボロい Mini をゆびさし,
 「新品は取り寄せに時間かかるし高くつく(部品定価48,500円)」
ということで,中古品を工賃込みで 16,800円,2日間でつけてもらいました.激安!

 代車で借りた車(2000cc AT)は静かで,私はエンジン回ってるのにスタータをまわしてしまい,工場の人も
 「うちの車はうるさいのばかりだから,我々もしょっちゅうやってしまうんですよ.」(笑)

直したブレーキ
キャリパ
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タイヤ交換

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小さく安いタイヤ


1999年2月パンクしました.タイヤを見ると,ひび割れだらけで直してもまた別の場所から空気が漏れるだろうから全部交換しました.
タイヤ
いやはや 145/70R12 のタイヤは小さく安い.1本たったの2600円.交換工賃500円/本と古タイヤ処理代がやったら重く感じられました.こればかりは1本5万円のタイヤだろうが同じなんですね.

Rover Mini - INDEX

マフラー

Rover Mini - INDEX

マフラーがない!


1998年8月暑いので,乗らずに3週間ほどたったある日,やたら音がいいので車の下を除くと
マフラーがない!

マフラーを止めてるボルトがしっかり地面に並べられていたので,盗まれたようだ! センターマフラーが気に入っていたのにぃ…

人通りのない通りの奥の駐車場で,他の人に聞くとカーステレオ盗まれたり,鍵を壊されたり,いたずらされたりが多いようだ.これ以上いたずらされたら困るので,駐車場をマンション玄関前に変更.



応急処置


で.京葉ホームセンターで90cm32φの手すり用ステンレスパイプを 780円で買ってきてつっこんだら,長さがぴったり.そのまま針金で留めました
ステンレスパイプ

どうせ11月に車検なので,そのときマフラーを取り付けることにして,当分の間「直管」にしとこう. 90cmのパイプがついているだけで3000回転以下なら音もだいぶ気にならない.でもちょっと加速しようと3000回転を超えるととてつもないことになってしまう.

10月もう一つ落下


マフラー2つのうち,盗まれたのはセンターマフラー1つだけだったが,残りの1つ(触媒がはずされ代わりについてた)も落下.針金でくくりつけたパイプが不安定で,残りの1つに負担をかけたようだ.マフラーなしの音は,アイドリングなら大排気量の単車のようでナイスだが,ちょっとアクセル踏むと爆音で,車検も近いこともあり修理にだそう.
残りのマフラー


マフラー修理


「車検通るように触媒をつけて修理してくれ,センター出しマフラーにはこだわらない.新品でノーマルでもいい」と頼んだ.修理工場で見てもらうと
ツインキャブとセットになってる排気管で,ノーマルにはもどせない. 戻すには全部取り替え.そうすると, キャブもノーマルに戻さなくてはならず金がかかりすぎるし作業も面倒.
その上,1000cc用の触媒は手に入らないから1300cc用を加工してつけることになる.マフラーは中古があるからそれをつけてもいいか.


ということでこちらも全く異論はなくそのとおりにしてもらう.
で,できあがりを見ると思いもよらずセンターマフラー.それも中古なのでたった5000円.触媒は新品を加工してなんとかつけてくれたようだ.感謝.全部で40000円で済みました.

生意気にツインキャブ,これのおかげでノーマル部品が使えない.
ツインキャブ

そして,マフラーに鍵(自転車用)をかけました.(笑)
鍵(自転車用)

センター出しマフラーの良いところは,駐車場の車止めにあたらないこと.


「マフラー盗らないで」のポーズ
マフラー盗らないで

最低地上高 6cm (ティッシュの上は触媒)
最低地上高 6cm
でも外車だから車検通過.

直してから3回触媒をこすりましたっっ.(T_T)
1. 12月出っ張ったマンホールのふた
2. 1月新京成の踏み切り(カーブが多すぎるぞ!!)
3. 3月ヨークマートの駐車場


ヨークマートの駐車場ではUターンも考えたのだが.覚悟してそぉーっと通ったら,やっぱり「ごぉりごぉり」.

Rover Mini - INDEX

こんな車

Rover Mini - INDEX

エンジンルーム


エンジンルーム
1959年 Mini が世に出た時,世界初の横置きエンジンでした.電動ファンなどない時代,当然ラジエータは車の左側に押しやられました.バッテリはトランク内.それでも1989年車だからけっこう補器類がついてる.

クーリングファン
夏暑く,冬寒い車です.真冬,水温計の針が動き出すのに10分,暖房が効き始めるのに20分.水温計の針が安定するまで30分はかかる鋼鉄製エンジンブロックです.現代の車がすぐ温まるのはアルミ製だからです.

トランクをあける


トランク
あけるとガソリンタンク(34リッター)丸見え.追突しないでね.雑誌「Mini Freek 6月号」によると,ふたのところまで満タンにするとホントにぴったり 34L 入るそうな.でもそんなことすると,加速時や上り坂であふれてしまう.(*_*)

カバーをめくるとバッテリカバーが見えます.
トランク

こんなところにおしやられたバッテリ.
バッテリ

油を差す!


グリスアップポイント
基本的に40年前と同じ構造の車.メンテナンスフリーの現代の車では考えられない「グリースアップ」が半年ごとに必要.この絵は見やすい後輪のトレーリングアームの付け根のグリスアップポイントにグリスアップしてるところです.前輪のサスペンションにあと3個所,グリスアップポイントのニップルがあります.

まぁ車をいじるのが好きな人向きですな.


前輪サスペンション


F1と同じダブルウィッシュボーンです(だからどうした).グリスアップポイントはタイヤのかげで見えません.黄色いのはショック.
サスペンション
コイルスプリングはありません.

Mini のサスは,このサイズの車に独立サスを実現するためにコイルスプリングを使わず,代わりにラバーコーンというゴムの固まりを使用しています.
ラバーコーン
アッパーアーム真下から覗いた前輪ラバーコーン

Hi-Loと書いてある部品は車高調節器.その向こう側(つまり真上)にある茶色っぽい(ついた鉄粉が錆びたのでしょう)のが,ラバーコーンスプリング.ラバーコーンがぴょこぴょことしたミニの動きを特徴づけています.ラバーコーンはゴムの塊なので,だんだんへたります.すると車高が下がるので,Hi-Lo で車高を調節するのです.
ラック&ピニオン
ステアリングはラック&ピニオン.油を差した時,ラックのゴムの蛇腹が切れているのに気づいたので,車検時,新品に交換してもらった.


エンジンオイル


油といえばエンジンオイル.
エンジンオイル
なんとこのエンジンオイル,ギアオイル,デフオイルも兼ねてます
さすがにブレーキオイルは兼ねてませんw…って当然か.オートマ車はなんとトルクコンバータオイル(いわゆるオートマオイル)も兼ねてます.オイルの種類が1種類で済むというのは合理的(?)ですが逆に負担が大きいので,頻繁にオイル交換が必要.

パネル


座席に座るとステアリングの中心が自分の中心から左へ5cmずれているのがわかります.つまり,座席の中心とステアリングの中心がずれてるんです.
ステアリング

センターメーターはスピードメーターです.その左側の小さいのが水温,右側のが油圧.ステアリングのところに見えるのがタコメーター.最近の車で,「人間工学的に見やすくセンターメーター採用」などといっているが, Mini のセンターメーターは「左右ハンドル付け替えても同じパネルで安上がり」という理由で人間工学なぞ考えてないから見づらいのだ.

はじめてホーンを鳴らす場面では,鳴らすことが出来ませんでした.その5分後鳴らし方をつきとめました(^^;).さてどこでしょう?

パネル
それから「チョーク」(知ってる?)なんてのもついてますし,ベンチレーターのファンは「On-Off」のみで,外気導入のみ.

後部座席に入る


ちょっと大変.あんまり乗りたくない.

どっこいしょ

Rover Mini - INDEX

Mini

1998年2月.
16号線を走っていると Mini の中古車屋があって, Mini が「買ってぇ」と並んでいました.
1989年 Rover Mini 1000.

Mini
1999年4月桜満開


こんな車

マフラー

タイヤ交換

キャリパ交換

ワイパー

猛暑でエンスト

シフトノブ折れる

廃車
くろべえ くろべえ