夏のある日のテレビ.
「札幌の気温15度,それに対し,東京の気温30度.東京は札幌の2倍の暑さですね.」
このキャスターの科学の知識の貧弱さを垣間見た.
じゃあ,札幌が1度なら,東京は30倍の暑さか.
札幌が0度だったら? -1度だったら?
こういう論じ方をするなら,絶対温度で論じなければならない.
つまり摂氏0度が 273.15K,水の沸点は 373.15K ということだ.
気温30度は 303.15K, 気温15度は 288.15K だから,東京は札幌の 303.15÷288.15=1.052 倍の暑さということになる.
な~んだ.5%くらいの違いしかないじゃん.
でも,50度を超えればみんな「暑い,熱い」し0度より低ければみんな「寒い,冷たい」となるだろう.つまりこれ以外の温度の差には鈍感.
さらに人間の感覚は対数的だから,「30度は15度よりも2倍暑い」でもいいのかなー
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