2006年1月19日木曜日

意外と錆びてない

数学の学力である.

生徒が入試問題(過去問)を解いてくれという.
「え~?,今年は数学教えてないし,うちは進学校じゃないからそんな問題3年以上見てない.時間かかるかもよ.ちょっと見せて」
150分で4問.どっかの国立大の問題だろう.

150分で4問なら,今の自分の錆び付き具合なら300分かかるかも知れない.というのは,公式などが正しいかどうかを自分で導きならが解くしかない.公式を覚えている受験生ではないのだ.

とりあえず,黒板に書き始める.


1.正の数 a, b, p に対し,
  A=(a+b)^p と B=2^{p-1}(a^p+b^p)
の大小を調べよ.
う~ん.log で書いたら指数が片付くけどどうかな・・・全然だめだぁ
a,b は対称だから相加平均・相乗平均の大小の形へ持っていったら,いきなり完成.
p と 1 との大小によって,大小が変わる.
「おぉ!できてしまった.」

2.斜辺の長さが1である正n角錐で,
(1)最大の体積.
(2)n→∞のとき,体積の極限.

底面の外接円の半径をr,角錐の高さを h とすれば,三平方の定理で hはrの式になる.
底面積はn個の三角形の和だし,高さhはrの式になるから体積はrの関数となった.
あとは,微分して極大を求め,最大を求めておわり.底面積にsinが混じるので,体積もsinが混じった式になる.
(2)n→∞の極限は,変数を工夫して,(sinθ)/θに持ち込む簡単なパターン.

3.3辺の長さ1,1,aの周上の2点を結ぶ線分で面積を2等分する.
その線分の長さの最小値.

長さ1の辺をそれぞれ\vec{a},\vec{b}として,線分の両端の点をs\vec{a},t\vec{b}などとして,面積を計算し全体の半分になることを計算しておわり.
まぁ周上の点が辺a上にある場合など,細かいところはつめなければならないが.
ここで「会議が始まるので参集してください」の放送が入り時間切れ.

ということで30分くらいで3問も解いてしまった.
「おれって,あたまいいー.意外と錆びてないな.」
と自画自賛.
4問目は,式が複雑で見る気がしない.過去問ならどっかに解答例があるだろう.

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