8時半集合.ぴったりに行ったら,もう準備が始まっていた.
ステージや垂れ幕をセットしたり.
「午後のビデオ撮影よろしく」
とのことで,DVDカメラを練習.便利になったなぁ.
表彰式はインターハイや国際大会で活躍した高校生や監督の先生の表彰.
全部で120人くらいの生徒が表彰されていた.
表彰関係の生徒を帰して,研究大会.自分は高体連の研究部なので,こちらの仕事がメインである.
午前中は研究部の報告.
午後は優勝監督の3人のパネルディスカッションと大学の先生の講演.
東海大学の高妻先生のメンタルトレーニングの話は,かなり参考になった.
自分はスポーツについては素人だが,こういうことならスポーツに関われるなと思った.
メンタルトレーニングは50年前,オリンピックなどに国の威信をかけた旧共産圏で選手の育成で始まる.
30年前,旧共産圏にメダルを奪われたアメリカでもメンタルトレーニングの研究が始まる.
オリンピックで普段の力が出せないメンタルの弱さは,日本では「選手の責任」であるが,アメリカなどメンタルトレーニングが科学的に行われている国では,「コーチ監督の責任」である.
日本のメンタルトレーニングは,「気合と根性」
もちろん気合と根性は必要だが,それに科学的な裏づけはなく,コーチ監督の「経験」だけである.
日本のスポーツは「気合と根性」についてこれて,生き残った人だけが指導者になっているから,余計にそれが助長される.
「心技体」は重要でも,日本では「技」「体」しかトレーニングできていない現状.「心」のトレーニングのスキルが皆無である.
欧米では「集中しろ」と指導しても,集中力の持続方法を具体的に教えられなければ,コーチ失格.
「普段の力を出せ」とか「冷静になれ」とか「気持ちを高める」とか,場面に応じていろいろあるが,普段からその具体的なトレーニングがされていなければ,本番で自分の力を出し切ることは不可能.
オリンピックなどは世界最高レベルの選手が集まる.そこでは「技」「体」の差はほとんどない.「心」の強さがメダルにつながる.
競技のビデオを見ながら具体的に説明してくれたり,実際にメンタルトレーニングを皆でやったり,有意義な時間だった.
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