よく「あんな重たい金属の塊が,よく空に浮かぶ・・・」ということをきく.
これって,飛行機に限らず,水に浮く鉄の塊とか,空洞のゴムに乗っかる鉄の塊もあるのだが.
まぁ空気は目に見えないからそう思う人は多い.(水やゴムは目に見える)
ジェット機は大きさの割にはかなり軽い.紙飛行機並みに軽い.
ジャンボジェットは全長70mで約300トンである.300トンはかなり重い.乗用車300台分である.
これの縮尺模型を作ることを考える.
1/10模型にすると体積は 1/1000 になるから重さも 1/1000 がちょうどよい縮尺である.
つまり 1/10 で 7m(トラックサイズ)にすると 300kg という大型モーターバイク並みの重さになる.
んー,軽い.ちなみに全長9m のゼロ戦は約2トン.
ジャンボジェットをゼロ戦サイズの 9m に縮尺すると縮尺率 9/70 なので,重さは 300*(9/70)*(9/70)*(9/70)=0.638=638kg
ジャンボジェット機は,軽いことで有名なゼロ戦よりはるかに軽い.
ここでは計算を載せないが,重さに対するエンジン出力も,ジャンボジェットのほうが,ゼロ戦よりはるかに大きく「軽く飛ぶ」のである.
さて,こんどは 1/100模型をつくろう.全長70cm,かなり大き目のプラモデルである.
300,000kg×(1/100)^3=0.3kg=300g ということになる.
プラスチックならこの重さ実現可能かな.
では 1/1000模型なら,全長7cm.まさに折り紙サイズ.
これだと 0.3g ということで1円玉の1/3 よりも軽い.
まさに,紙飛行機並みの重さで 1/1000模型を作らなければ,重さを再現した模型にならない.
つまりジェット機は紙飛行機並みに軽いといえる.
1円玉の 1/3 の金属で全長 7cm の模型を作り,そのエンジン推力が 0.1g ならば,とっても忠実な模型となる.
こんなに軽ければ,空を飛ばないほうがおかしい.
しかし、やっぱり、その巨体を動かすエンジンはものすごいパワーを持っていると思う・・・。って、そんなことを思うあたしは頭固いね(T_T)
返信削除いえ,それは正しいです.
返信削除300トンの巨体を動かす推力合計100トンのエンジンのパワーは馬力換算で15万馬力.10万馬力の豪華客船や鉄腕アトムより大きいですね
自重は183t程度なので
返信削除183000
―――= 0.18
1000^3
7.07cmで0.18gか
確かに軽いけど秒速7cmで浮き上がるのかね?
実験してみたいけど…