三角関数表
角度 sin cos tan
0° 0.0000 1.0000 0.0000
1° 0.0175 0.9998 0.0175
2° 0.0349 0.9994 0.0349
3° 0.0523 0.9986 0.0524
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
どうやって計算したのですか?実測ですか?
数表を見ていると,そう思ってしまうが,実測ではない.数式があって計算をする.
江戸時代にはすでにその数表,八線表もあった.
実測でこんなに桁数を出すのは無理.
高校の教科書の数表はせいぜい小数4桁だが,昔の数表は7,8桁出ていた.そんな桁数を出すには実測では不可能である.
級数計算を使う.
x は弧度法(1周2πで測る)のとき,
$\sin x = x-\frac{x^3}{3!}+\frac{x^5}{5!}-\frac{x^7}{7!}+\frac{x^9}{9!}-\cdots$
という級数展開(テイラー展開)になる.30度=π/6 のとき sin30度=0.5 だが,google の電卓では第5項つまり,
$x-\frac{x^3}{3!}+\frac{x^5}{5!}-\frac{x^7}{7!}+\frac{x^9}{9!}$
で,0.5に収束してしまった.
sin がわかれば残りは,級数展開は不要.
cos は角度をsinと逆順にすればOKだし,tan=sin/cos,八線表の cot, sec, cosec はそれぞれ tan, cos, sin の逆数.
表記の説明
3! は3の階乗 3・2・1=6
つまり
sin x = x-xxx/6+xxxxx/120-xxxxxxx/5040+xxxxxxxxx/362880
で google の電卓には十分な桁数が得られる.
実際の計算機やコンピュータではもっと高速なCORDICという方法を使っているが.
この級数展開において,x に虚数単位 I を(i^2=-1)を代入して,sin i=1.17520119 と求まる.コンピュータでは級数展開の多項式に代入しているだけである.
この機能のおかげでオイラーの等式$e^{\pi i}=-1$ 確かめられる.
$2^{(\tan i)}$ だって求まる.
虚数の角度にはどんな意味があるのだろう・・・
意味は無い.
微分の知識で級数展開(テイラー展開)したものに虚数を代入しただけ.値は求まり,「複素関数」として意味を持つが,いわゆる「角度」といった概念はない.
>くろべえ: 虚数の三角関数
小学校で習う「大きさ」の概念を,負の数に引きずると,負の数が理解不能になる.
sin(虚数) で虚数に角度を引きずると複素関数は理解できない.
見えないものがなんの役に立つのか?
電磁気学.目に見えない電気,磁気の理論は複素数を使うとすっきり書ける.
>くろべえ: 虚数の存在
>くろべえ: 1アマ国試
フェルマーの定理を解決した代数多様体論は複素数3次元,つまり実数6次元の世界.
複素関数論は非常に美しくきれいな世界.理論もすっきりしている.
実数に限定した微積分はなんだかどろどろしていて,本当に現実世界のようだ.
美しくきれいな世界も、どろどろの現実世界も、チンプンカンプンです^^; ごめんなさい(|>__<|)
返信削除複素関数苦手でした。゜(゜´Д`゜)゜。単位ギリギリw
返信削除江戸時代の数学もたいしたものでした.
返信削除複素関数・・・「おれ,頭悪ぅー」と思いました.で,ガロア理論で撃沈したのに,なぜか4年のゼミではホモロジー代数.あの世の世界.