大学設置基準は昔とさほど変わらない.
しかし1980年代以降,「基準さえ満たせば認可」したことによって,大学が乱立するようになった.
今は,誰でも基準通りに土地建物設備教員を確保して,4年間の授業が出来る状態を作り出せば,再来年くらいには大学が開学できる.
昔は,文部省が大学設置に権力を振るって「基準満たしたってダメ!」ってやっていた.つまり公務員の「恣意的な権力」に左右された大学設置だった.
「基準満たしたってダメ!」ってことは,逆に言えば,「何のための基準?お飾り?」ってなことになって,それがおそらく,「官僚の横暴」のように批判されて,「規制緩和」「自由競争」にかじを切ったのだろう.
「設置も自由,質が低下して学生が集まらなくて潰れるのも自由.」
田中大臣はまぁ,昔の「官僚の権力」を取り戻そうとちょっと暴走したわけだな.
さて,この大学乱立を規制するために,官僚に権力を戻すわけには行かないから,設置基準を見直すのかな.
でも,設置基準は見ると分かるけど,「生き残れるかどうか」なんていう項目はない(笑
まぁ,それを設置基準に入れると,「生き残れるかどうか」を判断するのは「官僚」ということになり,官僚の権力が増すだけだな.
一度自由化してしまったものを,元に戻すは無理.今後いくら少子化しても,大学は増え続ける.歴史があろうが偏差値が高かろうが,経営努力しなければどんどん淘汰される時代となる.
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