2012年11月13日火曜日

面接指導

今の時期は,推薦入試のピーク.
面接練習の依頼が多い.

今日の生徒は,志望動機などを一生懸命覚えてそれを読んでいるだけのような感じ.
そして,覚えた志望動機の内容の饒舌さに比べると,その他の質問に対する答えが簡素すぎる.
「真面目さだけは伝わるよ.」

面接は暗記力を見るのではなく,表現力や進学先の分野に対する意欲や興味関心を見るもの.
志望動機など,面接で必ずしゃべることを事前に準備するなら,「キーワード方式」を教える.キーワードだけを暗記して,あとは自分の言葉でしゃべるということ.
そうすれば,変化球を投げられても大丈夫.

さて,こちらも面接練習を引き受けるときは,事前に生徒の志望分野などを聞いて,それについて質問になりそうなことを調べる.

「村上春樹の作品についてどう思うか」
「IPS細胞の可能性はどんなものか」
「これからの英語教育はどうあるべきか.」
「待機児童の問題をどう思うか」
「自分の理想とする看護師像について,語ってください.」

もちろん,言葉に詰まる生徒ばかり.
面接練習というと,形ばかりに意識が行ってしまって,肝心の内容の指導にならないことが多い.自分は内容にもこだわりたいから,準備も大変.

まぁ,ほとんどの進路は,「真面目さが伝わる」だけでOKなのだが.
変化球に対応できると,相手に学力の高さが伝わる.
面接練習が,社会に関心をもつきっかけになって,もっと本や新聞を読むようになればいいなと.

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