話題のあるある大辞典じゃなくて.
明日は,特色あるある入学者選抜.
まさに,「笛吹けど踊らず」の典型.
「学力に頼らない多様な選抜」という理念は高いが結局は「中学生に勉強させないシステム」になっている.
「生徒の個性を見る」という理想は高いが,「学校の治安を乱しそうなやつを排除するシステム」にも使える.
治安の乱れの第一歩が茶髪やピアスなどだが,そのように化けることを専門用語で「デビュー」という.デビューしそうなやつを見極める場面としての「特色あるある・・・」だ.
「学力に頼らない」の美名の下,悪いやつを落として,いい子を合格させる.
ピアスの穴なんか論外(外国人の子供はどうするのだろう・・・)
学力は一応,「内申書」によるが,今は「絶対評価」だからねー.つまり中学校側の主観的な評価と高校側の主観的な評価で合格者が決まる.もちろんどちらも公平に評価されているわけだが.
40人も教室に詰め込むとき,学力保証の第一段階は「教室の治安維持」である.学級崩壊では学力保証はない.
その点,高校はいろんな場面で排除のシステムがあり,それのない義務制はつらい.
そもそも「どの学校も一律に実施」というのが「特色を無くしている」と思う人は多い.
そのうち,「学力低下の改善」の観点から,今の教育再生会議に踊らされて,また小手先の「改革」がされるのだろうな.
こう書いていると,「特色あるある・・・」を批判しているみたいだな.批判してるんじゃないよ.特色あるあるは「学校の主観で生徒を選抜できる」という教師にとって非常にオイシイ仕組みなのよー.
昔,学力試験しかなかったころは,学校は生徒を選んでいるようで,実は生徒を選べなかった.学力試験は客観的だから,「あいつ悪そうだなー」と思っても,学力が高いと入学してしまう.
今は,一般の学力試験の翌日も全員に面接してチェックできる.
こうして学校は,羊のように大人しく,言われたことを言われたとおりやり,言われたこと以外は脳死状態の人間を社会に送り出すのだなー
でもねー,「学校は勉強するところ」ということがないがしろにされていくのは困るー.
学力をつけるのが学校の仕事だろうに・・・
結局われわれは,「誰がどうシステムを変えようと,自分が正しいと思うことを通すしかない」のだ.
とうことで私は誰がなんと言おうと,「学力をつけます!」
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