パブリックコメント
> アマチュア無線技士国家試験に係る試験科目(電気通信術(モールス電信))の見直し案に対する意見募集について
自分は大賛成.
Wikipedia> 非常用の通信手段としても国際海事機関(IMO)の決定により、国際的な船舶安全通信がGMDSSに1999年2月に完全に移行したため、モールス通信は基本的に使われなくなった。
国際電気通信連合憲章に規定する無線通信規則からモールス符号の技能要求は削除され,世界的にはモールスの試験なしで,資格が取れるようになってきている.使われなくなったのだから,試験をしないのは当然.これは時代の流れ.
以前は,通信方法とは電信と電話くらいしかなかったが,今は映像やディジタルその他さまざまなものがある.
資格によって,周波数や空中線電力の操作範囲があるのはいいとして,通信方法の操作範囲に電信だけが独立しているのは違和感があった.
試験を課さなくても,実際に運用するには,自分でワザを高めなければならないのは同じこと.
映像やディジタル通信の技術を高めるように,モールスの技術を自分で高めればよいだけの話である.誰か公的機関にその技術を担保してもらう必要など全くない.
試験がなくなれば,モールスの技術が誰にも縛られない,自分の責任による趣味ということになる.まさに,アマチュア精神そのものだと思う.
それこそ,「モールスの段位」とか民間資格のようなものがあれば,そちらの方が楽しいと思うしアマチュア的.
モールス符号の敷居が下がっても,今行われているモールスのレベルはさほど変わらないのではないかな.
現在の1級の毎分25字の受信という試験は,5wpmくらい.遅すぎて短点が長点に聞こえるスピードなので,全く実用的ではない.
自分が超スローと思う 12wpm くらいでも,昔の1級レベル(欧文毎分60字)である.
自分はラバースタンプで15~18wpm.599BK やコンテストではパドルを使って,20~30wpm で呼ぶときもある.いつだったか,EUの局が 40wpm で CQ を出していた.>職人芸
モールスが非常通信の最終手段だった頃は,デタラメな符号で人的被害が出るのを抑止する意味があったかもしれないが,デタラメな符号を打ったら,コミュニケーションが成立しないのだから意味がない.つまり,コミュニケーションのためにはなんとしても,自分の責任でレベルを上げなければならないのである.「プロの通信士」のスキルを国家が担保するのは当然だが,アマチュアまで担保する必要はなかろう.
これってとてもいいことだと思うな.
最低限の「知識」だけは試験で担保するにしても,スキルは自ら磨けばよいのだ.
別に1級に受かったからと言って,無線機を作れるスキルが保証されるわけではない.素人としての最低限の知識があるので,そこから自らスキルを磨いて,機械を自作できるようになるわけで,モースルのスキルもそんなものでよいと思う.
試験がなければ,モールスの勉強も,最初から実用性のある訓練ができる.試験があると,「試験に受かるための不毛な訓練」をしてから,はじめて実用性のある訓練に入ることになって,遠回りである.
ちなみに,くろべえが1級を目指そうと思ったのが,モールスのレベルが昔の3級レベル(毎分25字の受信のみ)になったから.
昔の欧文毎分60字を目指して,一から勉強したら,1年くらいかかりそうでだったが,レベルが下がったおかげで,2ヶ月くらいで1級が取れた.
おかげで,自分のような 599BKお気楽交信擁護派が増えるのではあろうがw
試験がなくなれば,599BK は激増するだろうな.CW人口が増えるのは裾野が広がることであり,よいことだ.
その中で,599BK の是非とか,縦キーvsパドルとか,ラバスタvsラグチューの楽しさなどが議論されていけばよい.それにはまず「産めよ増やせよ」である.
そもそも,電波法の目的が
> 電波の公平且つ能率的な利用を確保することによつて、公共の福祉を増進することを目的とする。
わけで,モールスのスキルまで国に保証してもらう筋合いのものでははない.モールスの試験がなくなっても,公共の福祉は減退しない.ただし,知識を問う問題はもっと難しくしていい.
ということで,賛成意見を送ろうかな.
追記 Dec.21
こんな意見を送った.
追記 Feb. 11 > 電気通信術試験廃止
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