2011年6月30日木曜日

フィボナッチ数の比

葉っぱの枚数や,螺旋の本数など自然界にたくさん出てくる数列>以前の記事
1,1,2,3,5,8,13,21,34,・・・
ネットで検索すれば,自然界のフィボナッチ数列が山のように出てくる.

この極限はもちろん正の無限大に発散するが,隣り合う項の比
  $\frac{1}{1}=1$
  $\frac{2}{1}=2$
  $\frac{3}{2}=1.5$
  $\frac{5}{3}=1.666$
  $\frac{8}{5}=1.6$
  $\frac{13}{8}=1.625$
  $\frac{21}{13}=1.619$
は,大きくなったり小さくなったりしながら,黄金比
  $\frac{1+\sqrt{5}}{2}=1.61803399$
に限りなく近づく.

Fibonacci 数列$a_n$の定義は,
 $a_1=1$,$a_2=1$,$a_{n+2}=a_{n+1} + a_n$
である.
 $1+1=2$
 $1+2=3$
 $2+3=5$
 $3+5=8$

このとき,
 $x=\lim\frac{a_{n+1}}{a_n}$
の極限を求める.
 $a_{n+1}=a_{n}+a_{n-1}$
を代入すると,
  $x=\lim\frac{a_{n+1}}{a_n}}$
  $=\lim\frac{a_{n}+a_{n-1}}{a_n}}$
  $=\lim(\frac{a_{n}}{a_n}+\frac{a_{n-1}}{a_n}})$
  $=\lim(1+\frac{a_{n-1}}{a_n}})$
  $=1+\lim\frac{a_{n-1}}{a_n}}$
$\lim\frac{a_n}{a_{n-1}}=x$より,
  $x=\lim\frac{a_{n+1}}{a_n}$
  $=1+\lim\frac{a_{n-1}}{a_n}}$
  $=1+\frac{1}{x}$  
$x=1+\frac{1}{x}$ の両辺を x 倍して,
  $x^2=x+1$
  $x^2-x-1=0$
  $x=\frac{1\pm\sqrt{5}}{2}$  
$x>0$ で,
  $x=\frac{1+\sqrt{5}}{2}$  
x=1+1/x の両辺を x 倍して,

自然界の2つの整数比は,黄金比に近づこうとして,隣り合うフィボナッチ数になることが多いらしい.
黄金比は正5角形にたくさん出てくる.

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