2006年4月1日土曜日

クレタ人はうそつきだ

と言ったのが,クレタ人であるエピメニデスだった.
自己言及のパラドックスの代表例.

自己言及はたいてい面白いことがおきる.
数学でもいろいろとあって,高校で教わるような素朴な集合の概念だとすぐにそれで破綻する.
正式な集合論の公理からは,自己言及の形となるものは「集合といえない」ように公理が工夫されている.
公理的集合論 wikipedia

数学をやらない人にとっては,論理より感情である.
テレビの討論番組などを見ていると,論理とは感情を説明するためだけに使われている.
時に,感情を優先するために,論理が無視されることがある.

われわれ数学の人間は,論理に強くても感情が弱いので,すぐに議論に負ける.相手の論理の矛盾点を突いているうちに,大きい声に押されて時間切れになる.
議論とは,論理の積み重ねではなく,感情のぶつけ合いなのだ.
夫婦喧嘩に勝つのは,常に相手より感情をあらわにできる方である.

4月1日がうそつきと関係があるようのので,ふとこんなことを書いてみた.

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