『なぜ絶対音感は幼少期にしか習得できないのか?』
という論文を読んで要約しております。課題でね。
この論文によるとね、絶対音感修得できる臨界期は7歳なんですって。
7歳過ぎると、相対音感しか身に付かないんだって。
でも、人間は学習する生き物です。
成長するにつれて、効率良く学習する方法も身に付いていく。
それなら、どうして絶対音感が修得できなくなってしまうの??
答えは簡単。
相対音感の方が、効率良いから。
……!!!
これ、結構目から鱗なんですけど。
自分も,目から鱗なんですけど。
幼少期はまったく音楽とは無関係な家庭環境であった.そりゃ昭和30~40年代の自衛隊官舎暮らしではあたりまえだ.音楽を聴く環境が我が家に来たのは,10歳のときのラジカセであった.
自分が,音楽らしいことをやり始めたのは,中学の吹奏楽だった.ということで,絶対音感はまったくない.断じてない.
短期記憶中の基準音をたよりに、相対的に音高を見積もる方が情報処理として効率的
納得.
自分は相対音感ならかなり鋭いと思っている.演奏の音程のずれはすぐに気になる.
チューニングは大得意.学校の生徒のバンドではよくギターのチューニングをしてあげた.生徒は機械を使うが,1Hz以下の誤差は耳で聴かなければ合わせられない.練習中,だんだんチューニングがずれてくるのがわかる.気持ち悪くなるとよく合わせてやった.
まぁ開放弦を使わなければいいわけだが,三味線でもギターでもプロはよく演奏の合間にチューニングをしている.
ピアノも学校の体育館にあるような,普段使わないピアノは,卒業式などのために前日にチューニングしても,翌日には「あれ?」となることが多い.こういうボロピアノのチューニングは当日でなければだめなのだ.
以前,公民館でのピアノリサイタルで,演奏初めはばっちりだったのに,演奏中だんだん音がシャリシャリしてきて,「あ~ずれてきた」と思ったことがあった.一応スタンウェイだったのだが,普段から弾きこんでメンテナンスしなければこうなる.
ピアニストは自分のピアノを持ち歩く一部の演奏家を除けば,いつもベストコンディションの楽器が使えるわけじゃないから,気の毒だなぁと思った.
絶対音感のある人は,ヨーロッパのオーケストラ,たとえばベルリンフィルの高いチューニングが耐えられないのではないだろうか.A=444Hzと公称しているらしいが,実際は446~8だと聞いたことがある.
それに比べれば,アメリカのオーケストラはA=440~442を守っているようだ.
モーツァルトの時代は435くらいだったようで,弦楽器は弦を強く張った方が音が輝いて聞こえるから,次第に音が上がってきたらしい.
弦楽器はチューニングを変えても指の押さえる位置は変わらないから,音の輝きを追求するだけなら音が高くなっていくわけだ.
ところがこれは管楽器にとってはつらい.ヤマハなどはたぶん,もっとも高い状態で445で設計されていると思う.それ以上は楽器を削って短くしなければならない.当然,木管楽器の指の穴や,金管楽器のバルブ管の長さなどのバランスがあるから,簡単にはいかない.ベルリンフィルの管楽器は450くらいまで上げられる設計になっているのかもしれない.でも,この楽器をアメリカや日本に持ち込んだら,つらいだろうなぁ.楽器の各部を伸ばしても,全体のバランスが崩れてしまうのは,どうしようもないだろう.
アナログレコード時代は,実際の演奏より5%(つまり音程なら半音)ほど音を上げてレコードを作っていた.そうしないと演奏がだるく聞こえるから.
自分は絶対音感が無いからなんとも無いが,絶対音感の人がスコアなどを見ながらレコードを聴いたら耐えられないのだろうな.
今のCDがどうなっているのかは,絶対音感のない自分には聴いてもわからない.
以前,オーケストラのバイオリニストがテレビで話していた.その人は絶対音感があるが,それを意識して封じ込めないと演奏できないそうだ.
つまり1音1音を言語として知覚してしまうのが絶対音感で,そうなると曲にならないと言っていた.
さて,自分は絶対音感のまったく無いために,面白い体験ができる.
普段,イヤホンで曲を聴きならが単車に乗るのだが,曲のベース音とモーター音が重なることが多い.その状態で,スピードを変えるとベース音も変わっていくため,ふと気づくと曲が
「ん?転調・・・?」
と聞こえるのだ.もちろん転調する曲ではない.絶対音感があればありえないことだろうと思う.
あんまりこの話と関係なかったりしますが、
返信削除バイク乗ってるときイヤホン等で音楽聞いて
いいんですか??
自分も前からやろうと思ってたけど・・できなかったw
法律では禁止されていませんが,東京,千葉,山梨,群馬では条例違反です.捕まったらおとなしく罰金払って下さい.
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