2005年2月12日土曜日

日常の数学?

日常生活で数学を使う場面はない,と普段から力説しているのだが,修学旅行中にそれにかかわる話題になった.
生徒が不二屋のミルキーをくれた.その包み紙にはペコちゃんの絵が並んでいる.生徒が
「ペコちゃんの絵が,切れずに10個あったら当たりだよ.」
見るとペコちゃんの絵と,不二屋マークが斜めに1列ずつ並んでいる.数えてみるとペコちゃんの絵は8個.
「なるほど,ちょうど対角線の列にペコちゃんの列があれば,最大の10個が可能だな.」
「うわー,『対角線』だって.さすが数学の先生.『対角線』って何だっけ?」
「おまえら,本当に教養がないな」
「数学なんて,普段使わないもーん」

その後,首里城の中から出口へ向かったら,場所を間違え,係りの人に出口を聞いた.
「出口は,ここのちょうど対角線の反対側にあります.」
「ありがとうございます.」

「ほら,聞いたか?『対角線』は日常使うんだぞ.よく覚えておけ」

『対角線』くらいは教養だろう.

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