テストでは正解は得点,間違いは減点.
であるには違いなく,生徒の成績をつける資料となる.
正答は教育活動がうまくいったことだけはわかるが,教授側が振り返るための参考にはあまりならない.
誤答ほど,我々の教育活動を振り返る上で有益な情報はない.
まさに宝の山なのである.
自分はいつも,問題ごとに誤答を類型し,次回の授業に役立てるような資料にする.
空欄:
取っ掛かりがないほど,定着しなかった内容.
→教授者の力の無さが露呈.
一定の傾向をもつ誤答:
同じように間違える.ということは,皆が同じように勘違いしていることがわかる.
何通りもある場合は,すべての間違いの過程を追跡する.
これが宝の山.次回の授業の改善点に直接つながる.
今回の数学の最後の問題,正答よりも,同じ誤答の方が多かった.
「なぜみな,同じ間違いをするのだろう」
今度の新入生の誤答のパターンから,三角比の授業に役立ちそうな傾向が読み取れた.
受験生に直接聞けないので,いろいろとさぐって分かったのが,
「60度の直角三角形の3辺の比,1:2:√3」
を比ではなく,長さそのものとして,計算に用いてしまっている,ということ.
「60度の直角三角形の3辺の比,1:2:√3」
であるが,実際の辺の長さは大きさによって,
「3:6:3√3」
だったり,
「√3:2√3:3」
だったりしなければならいのに,
「1:2:√3」
として,解くと同じ誤答になることがわかった.
今教えている1年生も,そういうのがいるのだろうな.参考になりましたよ.
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