2024年2月7日水曜日

わかった!

7で割って,4余る $a$ と,5余る $b$ について。
$a+b$ を 7 で割った余りを求めよ。

商と余りの関係
XをYで割った商Q,余りR ならば,X=YQ+R
に当てはめようにも,
「商がわからないから,どうすればいいかわからない。」

仮に商を文字で表して・・・というのが数学の説明だけれど,生徒には抽象的で納得感がないと思っていた。

「商はなんでもいいよ。
じゃ,7で割って,商が100で4余る $a$ と,商が10000で5余る $b$ で式を立てると。」
$a=7×100+4=704$
$b=7×10000+5=70005$
を足すと
$a+b=70709$
「これを 7で割ると余りは何?」
「2」

「商はなんでもいいから,両方とも商が 0 ならどう?」
$a=7×0+4=4$
$b=7×0+5=5$
を足すと
$a+b=9$
「これを 7で割ると余りは何?」
「2」「すごい!わかった!」

と納得してくれた。
「余りだけ計算すればいいんだよ。」

文字を使えば
7で割って,商が$m$で4余る $a$ と,商が$n$で5余る $b$ で式を立てると。」
$a=7m+4$
$b=7n+5$
$a+b=7m+4+7n+5=7m+7m+7+2=7(m+n+1)+2$
より余りは2
と言えるのだが,上記の具体例ほどわかった感はないと思う。

数学的には合同式の話だけれど,知らぬ言葉はハードルが高いので言わない。

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