Loading web-font TeX/Math/Italic

2022年6月24日金曜日

平方数の和になる素数

最近の授業で円の方程式x^2+y^2=r^2
を扱っていて、円と直線の共有点のプリント。

プリントの問題
(問1) x^2+y^2=3y=-x との共有点

プリント作成者が、数字を間違えたということで、3 を 8 に直した。8に直すと、答えが整数になるからだ。

3のままだと、
(解)直線を円に代入し  x^2+(-x)^2=3 を解いて、x=\pm\frac{\sqrt{6}}{2}
直線に代入して、y=\mp\frac{\sqrt{6}}{2}, 共有点\left(\frac{\sqrt{6}}{2}, -\frac{\sqrt{6}}{2}\right), \left(-\frac{\sqrt{6}}{2}, \frac{\sqrt{6}}{2}\right)

8に直すと、(2, -2)(-2, 2)
自分は、直さなくてもいいと思ったけど、直すなら直すか。

ほかにも、共有点が格子点(座標が整数)になるように訂正したものがあった。
「これでみんな答えが整数になるぞー」

そもそも、(問1) x^2+y^2=3 の半径 \sqrt{3} は格子点をひとつも通らない。
 r^2 が 5, 10, 13 にすると、通る格子点が8つになって、答えが整数となる共有点の問題のバリエーションが増える。

ここでふと、あることを思い出した。
r^2 がこうなると、共有点が整数にできるな」と板書。
  5=1^2+2^2
  13=2^2+3^2
  17=1^2+4^2
  29=2^2+5^2
  37=1^2+6^2
  41=4^2+5^2
「この数はどんな数か?」
「素数」
「まぁそうだけど、素数の一部。このように平方数の和になる素数は、どんな素数だと思う?」
「・・・」

「4の倍数、かけ算の4の段をならべてごらん。」
 4, 8, 12, 16, 20, 24, 28, 
「おぉ」
「わかったかな?」
こうやって、性質を生徒が見つけられる授業って、楽しいなぁ。

4n+1 が素数ならば、それは平方数の和になる
ってのはフェルマーが証明したんだっけ?
逆の、平方数の和になる素数は、4n+1  も言えたかな。

半径の2乗 r^2 が、次の数であれば、格子点を通る。
  1=0^2+1^2
  2=1^2+1^2
  4=0^2+2^2
  5=1^2+2^2
  8=2^2+2^2
  9=0^2+3^2
  10=1^2+3^2
  13=2^2+3^2
  16=0^2+4^2
  17=1^2+4^2
  18=3^2+3^2

r^2 が 1, 4, 9, 16 の平方数なら、x軸、y軸上で必ず、格子点となるから少なくとも4つは格子点を持つけど、逆に4つしかないと、共有点の問題としては限られる。
半径の2乗 r^2 が 2=1^2+1^218=3^2+3^2 のように2つの同じ平方数の和となる数も格子点を4つしか通らないから、半径が平方数であるのと変わらない。

5など、2つの0と異なる平方数の和で表される数5=1^2+2^2
で、その平方根を半径に持つ円を使うと、格子点が8個に増え、いろんなバリエーションの共有点の問題になる。
  5=1^2+2^2
  10=1^2+3^2
  13=2^2+3^2
  17=1^2+4^2
  20=2^2+4^2
  25=3^2+4^2
  26=1^2+5^2
  29=2^2+5^2
  34=3^2+5^2
  37=1^2+6^2
  40=2^2+6^2
  41=4^2+5^2
  45=3^2+6^2
  50=1^2+7^2=5^2+5^2
ここから、素数を5, 13, 17, 29, 37, 41 を抜き出すと 4n+1 なわけだ。
異なる平方数の和が平方数である25と、2通りに表せる50は格子点が12個になる。
2通りの平方数で表せる最小の数が50。


ついでに、1729は2通りの立方数で表せる最小の数で、「タクシー数」と呼ばれる。
  1729=1+1728=1^3+12^3
  1729=729+1000=9^3+10^3

「タクシー数」はハーディがラマヌジャンのお見舞いに行ったエピソードに由来する。>検索
私は彼をパットニーの療養所に見舞ったことを覚えている。私はナンバーが1729のタクシーに乗り、その数は無味乾燥なもののように思え、それが不吉なことの前兆でないことを願っていた。しかし彼は「そんなことはありません、とても興味深い数字です。それは2通りの2つの立方数の和で表せる最小の数です」と返した。
2022年6月25日 追記
「素数が、4n+1であることと、平方数の和であることは同値 」
は「フェルマーのクリスマス定理」と呼ばれるそうだ。
由来は、フェルマーがメルセンヌにこれが「証明できた」と手紙を送ったのが、1640年12月25日だったから。






0 件のコメント:

コメントを投稿

スパム対策のため,コメントは,承認するまで表示されません。
「コメントの記入者:」は「匿名」ではなく,「名前/URL」を選んで,なにかニックネームを入れてください.URL は空欄で構いません.