同僚のH氏との先日の会話の結論.
「まじめに考えれば考えるほど,高校はあほらしい.
高校に見切りをつけて退学する子は,大変正しくまじめな子だ.」
だいたい今時,高校にしがみついてるのは,まじめだからじゃなくて,損得を考えた結果だ.
「高校ぐらい卒業しておかないと…」
と親や先生に損得で説得され,納得させられ,その気になって学校に来ているわけだ.
損得で通っているんだから,適当に力を抜いて,卒業さえしてしまえばいいわけだ.
なるほど,無気力な生徒を見ていると,損得で来ているのだなと思う.
それに応えるべく,われわれ教員は,出席さえしていれば,学力0でも単位を与え,卒業証書を与えるのが仕事になっている.
学力保証はそっちのけだ.
学力を保証しようと力めば力むほど,損得で来ている生徒には煙たがられ,嫌われる.
「もっと気楽にやらせてくれよ」
これは教育困難校だけの問題ではない.
進学校でも受験に関係のない教科科目には見向きもしなくなる生徒が多くなることでもわかる.
入試を廃止して,履歴書に学歴を書くことを禁止したり,会社が学歴によらず学力試験だけで選抜を始めたら,本当に学力を身につけたいまじめな子が学校に戻ってくるかな.
でも,少数だが損得ではなくまじめに考えて高校に通っている子もいて,
彼らのおかげで,私も学校が楽しい.
多くを期待しすぎるのが,大人のよくないところ.
半分以上の生徒が授業を聞いていなくても,よく考えれば半分近くの生徒が授業を聞いてくれていることになる.
まだまだ,捨てたものではないな.
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