指数方程式
$2^x=16$ とか $3^x=\frac{1}{9}$
の中に
$2^x=5$ があって
「$x$ は何だと思う?」
$2^2=4$ より大きくて,$2^3=8$ よりは小さいわけだが。
で,黒板の隅に 699÷301=2.32 を計算して,
「関数電卓出して,2^2.32 計算してみな」
> グーグル電卓
工業科なので電卓を持ってる。
「おぉすげぇ!」と感動してくれた。
もちろん数学なので,
「この $2^x=5$ を満たす$x$ を $x=\log_2{5}$と書くルール」
つまり,毎回電卓で$x=2.32$ を求めるのは大変なので,新しい記号を使うということだ。
2乗して9になる数は,「3」と答えられるが,2乗して3になる数を毎回「約1.73」というのが面倒なので,「√3」という記号を作ったわけだ。
数学は数式や記号が出てきて面倒という人もいる。
数式がなかった4000年前(メソポタミア文明)は
「(正方形の)面積と(辺の)長さの3倍を足したら10になる。長さを求めよ。」
なんてのがあった。
数式にすれば,中学レベルであるが,4000年前は一部の特権階級の知識だったのだろう。
さて,$x=\log_2{5}=699÷301$ は常用対数$\log_{10}2=0.301$ を覚えているからできる。
$x=\log_2{5}=\frac{\log_{10}5}{\log_{10}2}=\frac{\log_{10}(10\div 2)}{\log_{10}2}=\frac{1-0.301}{0.301}=699÷301$
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