2008年1月9日水曜日

統計

3年生の3学期.2週半しかないので,別にテキトーに放し飼いでもいいのだが,根がマジメだから,遅くまで教材を作ってしまった.

それは統計.
雑誌「数学セミナー」12月号に,センター試験の英語の統計グラフの問題点が指摘され,結局,
 「小学校で教わっても,定着していないのが問題」
と結論付けられていた.
そのグラフは千葉県の小学生の「統計グラフコンクール」の「グラフを書くとき,こんなことに注意しましょう!」> 千葉県のサイト
すら守られていないのである.

さらに,
 「エクセルが簡単にグラフを作ることができることも問題」
ということであった.簡単にデタラメなグラフが作成されるのである.

小学校のさんすうで,統計やグラフ作成のごく基本を教わっても,その後統計の教育をまともに受けるわけではないので,定着しないわけである.
統計というと数学だが,基本的に数学の教員は,自分もそうだが,面倒だし算数の延長でおもしろくないので,キライである.
ところが,世の中の一般の人が,もっとも使う数学は統計ではないだろうか.

数学の教員が「情報」を持っているなら,統計教育の「最後の砦」を担わなければならないと思い,「小学校レベルの統計の復習+高校の教科書の統計の基本」をやることにした.
デタラメな統計の知識の再生産は,なんとしても食い止めねばならぬのは,やはり数学の教員の責務だろう.

とうことで,面倒なことは,パソコンにやらせて,結果の意味だけ理解し使えるようになればいい.といったスタンスの教材を作ってみた.2時間の教材で,1時間目は統計の基本,2時間目は「グラフを書くとき,こんなことに注意しましょう!」である.

だから「情報」は面倒・・・
とかいいながら,教材を作って授業をやってしまうのだ.根がマジメなのは困るなー

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