2010年1月21日木曜日

おべんきょう

知人が世話人をしている統計分析のセミナーに誘われたので,半分サクラで千葉まで行ってきた,
「うんうん,そうだよ」と思うことが多くておもしろかった.というより,結構気を使ってお話していたので,「もっとガンガン言えばいいのに」とも思った.

世の中のアンケートやその集計・分析は,かなりでやばいことがまかり通っている.
今,学校に義務付けられている,学校評価も例外ではない.

集計といっても,せいぜい,質問に対する答えの選択肢の数を公表する程度のことで,分析などはまず見たことがない.
分析というか,なにか計算するといっても,「平均至上主義」といってもいいくらい,平均しか使わない.それも,平均を計算することに意味がないものにまで,平均を計算したり.

極端に言えば,
「男1が58人,女2が69人,だから,性別の平均は(1×58+2×69)/(58+69) = 1.54330709」
に近いことがまかり通っている.

さらにひどいのがグラフである.
グラフを書くとき,こんなことに注意しましょう!」すら守られていないグラフをよく目にする.

新教育課程の中学高校には統計が取り入れられる.ところが,数学の教員のほとんどは統計がキライである.おそらく,学校評価の集計やグラフにはこうした数学の教員も絡んでいるんだろうなぁと想像する.

社会で最も多くの人が使い,身近な数学の分野は統計である.ところが,これまでの数学教育では,マトモな統計教育がされていない.その結果が,社会にはびこるデタラメである.
教育課程に統計が入っても,肝心の教える側がやばいのだから,心配だなぁ.

と,ぼろくそに書いておきながら,サイト見たら・・・
げ.回答数が少ないのに%で比較してる.これに俺が絡んでいると思われたくないなぁ.

1 件のコメント:

  1. 統計。
    難しいですよね。

    統計解析言語Rでしたっけ、ああいうので公開されている難しい統計解析手法なんて、たいていの方は説明文があってすら分析結果の解釈方法がわからないと思います。

    だから、簡単な解析結果がちまたにあふれるんじゃないかと。


    でも確かに、共分散分析とか、相関とか、標準偏差くらいの基本的な概念くらいは多用してもよさそうですよね。


    だけど統計は教科書レベルから外れて本気でやると、難しい微積分の嵐になって恐ろしいことに。

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