2005年4月29日金曜日

潮干狩り

なんとも悠長な潮干狩りだった.
熊手でアサリをとる観光潮干狩りなんざ,シロートの潮干狩り.

今回は,足で砂を探り,狙いは大物のハマグリ.
最低でも栗の実程度をねらう.
アサリ程度のハマグリがとれても,プライドが許さないので,当然リリース.

結局5人,1時間で1個!
昨年は3時間でどんぶり1杯程度,1個だけ10cmを超える大物があったそうだ.

ハマグリの密度関数 f(x,y) は均一ではないらしい.
経験者によると,1個みつかるその周辺の密度が高いことが知られている.
つまりえさのプランクトンや水温は一定ではない.潮の流れ,打ち寄せる波と澪の流れ.
ハマグリの生息しやすい環境があり,それが密度の差を生む.
そのアタリをいかに探し出すかがポイント.

昨夜の酒の席でも,なぜ貝が二枚貝に進化したかという議論になった.
とりあえず,砂地で生きる貝は二枚貝だが,それはなぜか.
おそらく最初は巻貝.つづいてそれが岩に張り付く形の貝.
アワビやカキのように片面を岩に守ってもらう.
それを両面守るための二枚貝という流れではないかという仮説.
全員,素人なので,真実は誰も知らない.

常に波が打ち寄せる砂浜という,厳しい環境に生きることの出来る生物,ハマグリ.
逆に言うと,そこはハマグリ以外は生息できない.
その生態を知り,居場所を予測し,ひたすら腰をひねって場所を移動し,足の裏の感触だけで,探す.
奥の深い,潮干狩りだった.

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