1999年11月20日土曜日

カルトとは

カルトは科学や常識を否定するところから始まる.
「科学的」を装っていても結局は「呪術,オカルト」の世界だ.

現代は科学や常識が高度な社会システムとして存在しているため,
時として人間が疎外感を受けることがある.
こんなとき,その社会システムを否定するカルトがその疎外感にうまくつけこんで勢力を拡大するわけだ.
オカルトや呪術も同様で,結局はシステムからの逃避にしか過ぎないと思う.
最大にシステムを否定した結果がオウムのハルマゲドンである.
ライフなんたらも現代の医学システムを否定するところから始まっているわけで,スタートは昨今の「健康ブーム」でだろうなきっと.

私などは普段から「常識」に疑問を持ち必ず「この常識を否定するとどうか」ということを考えてる.
しかし「良識」は失わない.
常識やシステムを否定して連帯感を高めているうちに自ら良識を失った集団.それがカルトだ.

で,そのような逃避者を生む社会システムをどのように人間の手に取り戻すか.
システムは「思想」ではないので,結局人間の「本能」の赴くままに構築されゆく傾向がある.
そこに本当の思想,哲学,宗教の存在意義があるわけだ.

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