ふつうの曲は,ハ長調ならだいたいトニックC,ドミナントG,サブドミナントFとその代理コードたちで書かれていて,それらは5度圏の図で,隣接しているコードたちである.
モーツァルトが聞きやすいのは,トニック,ドミナント,サブドミナントしか使っていないからというのをどこかで聞いた.
時代が下がるともっといろいろ使われるが,基本は音階の中で作られるコードが多用される.
有名なJポップでは,トニックC,ドミナントG,サブドミナントF,Cの代理Am,Gの代理Em,Fの代理Dm.
もちろん,この展開ルールはいろいろあって,涙こらえるコード進行(F G Em Am),純愛コード進行(C Em Am Em F)など,これも話題としてきりがないw
で,コルトレーンのGiant Steps はこれだ.(曲名の由来は>第23話 「ジャイアント・ステップス」=「巨人の歩み」)
まさに,巨人の歩みである.
この図は,以前読んだブルーバックス「音律と音階の科学」
で見て,すごいなーと思ったけど,最近気になって調べてみた.
いろんなサイトの説明を読んで最近やっとわかったことが,それらのコードの配置.
まずは,B G E♭ Bの順にを各4小節の先頭に配置.
続いて,最初の8小節はそれぞれの4小節の先頭から同じ順序で配置.
残りの8小節は2小節ずつ,逆順 E♭ G B E♭ で配置.
逆順にするのが,すごいな.まぁそうしないと,最初の配置とぶつかってしまうからではあるからかな.
そして,残りはそれぞれのコードへ展開するケーデンス(カデンツ,終止形)になっていた.ケーデンスの進行は
IIm7→V→I (サブドミナントの代理→ドミナント→トニック)
有名なJポップでいうと,歌詞の終わりの部分の
Dm7→G→C
と進行しているところである.
で,B G E♭のケーデンスはそれぞれ,(5度圏の図を左回りに連続している3つ)
C♯m7→F♯7→B
Am7→D7→G
Fm7→B♭7→E♭
なので,それをそれぞれに配置すると,
四分音符=240のとてつもないスピードで,3拍目に転調,2小節目の3拍目に転調,4小節目で転調・・・とまぁ,とてつもない.
色を付けて気づいたのが,光の3原色 RGB.
G,B は音名にあって5度圏の正三角形の辺を構成し,残りの頂点が E♭ということにしたのかな.
この曲はどの正三角形でもOKなわけだが,3角形の頂点に C を選ばず,B,G を選んだのは,色の3原色? と想像力が膨らむ.
理屈が分かっても,演奏できるわけではないw>Giant Steps - YouTube
名手 Tommy Flanaganが,ピアノソロの最後でわけわかんなくなっている.
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