1997年7月13日日曜日

生徒会指導の諸原則

次の11項目は1968年以来,教育改革を経て,職員会議の討論の積み重ねの上に,確立されてきた原則である.



1.生徒の自主的能力を育成する.


補足1.自主的能力とは,生徒たちが皆で決めて,皆で守る能力,および生徒たちが,自分たちの要求をまとめ実現していく能力を言う.現在の生徒に自主的能力があるとは言えない(潜在的にはある)という前提にたって指導する.

2.生徒会を民主的なものとして育成する.


補足2.生徒会も放置しておけば非民主的,官僚主義に陥る.民主主義的方法と,考え方を教えることが必要となる.

3.生徒会が生徒全体のものであるように指導する.


補足3.執行部と生徒会員とに断絶ができたり,学校職員の手足に過ぎなくなっては民主主義は育たない.

4.生徒の十分な討論を保証する.


補足4.たとえその発言が偏ったものであっても,それを封殺してはならない.十分な討論の場を保証することによってその偏りを理解させるべきである.

5.生徒会執行部は生徒のどんな要求でも吸い上げるようにする.


補足5.生徒会執行部が生徒全員の要求に耳を貸さなくなれば,生徒会不信が増大し,無関心を生む.

6.要求を妨げたり,それがまとまらないようにする行動をしない.


補足6.職員にとって不都合な内容の提案だからといってそれを途中で押さえて議論させなかったり,決定を妨げるならば,問答無用の直接行動に生徒を走らせることになる.(もちろん合理的批判をして,生徒に正当な判断を促す助言は大いにすべきである.)

7.要求が全生徒のものである限り,最大限尊重する.


補足7.教育的見地からどうしても受け入れられないものあるが,出来うる限り尊重する.(要求の獲得体験も大切である.)

8.民主的な手続きを踏んだものに限り生徒全体の意志とみなす.


補足8.特に全校委員会の決定や,生徒総会の決定は,誠意を持って取り扱い,顧問段階で是非を判断せず,原則として職員会議で審議する.

9.生徒の要求を妨げたり,避けたりしない.


補足9.個々の生徒,個々のグループは逸脱するかもしれない.しかし,生徒全体は,冷静で充分な民主的討論ができれば,大きくは逸脱しないだろう.

10.生徒と職員の意見が食い違ったときは連絡協議会で協議する.


補足10.えてして,顧問は指導責任を追及されるのをおそれて,職員の認めそうもない案を事前につぶそうとするが,かえってそれが生徒の感情的反発を買い,逆効果になりかねない.顧問の指導にも限界のあることを前提にしての連絡協議会であり,時には,職員の総意に基づく話し合いが生徒によい教育の機会になる.

11.職員,父母,生徒の三者の協力と共通理解の上で民主的教育を本校に建設する.


補足11.生徒だけの独走も,職員だけの独走もよくない.常に三者の合意を図るような話し合いの原則こそ東葛飾高校の民主的伝統である.(言うまでもなく,その上での最終判断は職員が行う.)

(注)原文においては,本文と補足は別々に書かれているが,ここではわかりやすいように並べて記した.

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