2025年10月21日火曜日

シエルピンスキーギャスケット

パスカルの三角形
              1
            1   1
          1   2   1
        1   3   3   1
      1   4   6   4    1
    1   5   10  10   5   1
  1   6   15  20  15   6   1
1   7   21  35  35  21   7   1
を偶数奇数に分ける

              1
            1   1
          1   0   1
        1   1   1   1
      1   0   0   0   1
    1   1   0   0   1   1
  1   0   1   0   1   0   1
1   1   1   1   1   1   1   1
つまり,
奇数+奇数=偶数 ⇔ 1 + 1 =0
奇数+偶数=奇数 ⇔ 1 + 0 =1
偶数+奇数=奇数 ⇔ 0 + 1 =1
偶数+偶数=偶数 ⇔ 1 + 1 =0

1を黒くすると

これをシエルピンスキーギャスケットという。
「部分が,全体と相似」となる自己相似的なフラクタル図形である。

直線上の位置は1次元。
原点を0に決めれば1つの数で直線上の点が決まる。
平面は,2つの数で位置が決まるので2次元,立体は3次元。
次元は「変数の数」で決まる。

フラクタル次元というものがる。
平面は正方形 □ の辺を2倍にすると,面積が4倍になる。
□□
□□
$4=2^2$ なので2次元。

立方体の辺を2倍にすると,体積が8倍。
つまり$8=2^3$ なので3次元となる。
この次元がフラクタル次元。

シエルピンスキーギャスケットは,
長さを2倍にすると
 ▲
▲▽▲
▲ が3つ出来上がる。
つまり $3=2^x$ となる $x$次元。

$2^x=3$ の両辺の $\log$ をとれば,
 $\log 2^x=\log 3$ 
 $x \log 2=\log 3$ 
 $x=\frac{\log 3}{ \log 2}$
底を 10 とすれば,
 $x=\frac{0.4771}{ 0.3010}=1.58$

つまり$2^{1.58}=3$ より
シエルピンスキーギャスケットのフラクタル次元は   1.58次元

なんてことを説明した。

エクセルで作成



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