急ブレーキのなどのサイトによると,乾いたアスファルトでのタイヤの摩擦係数は0.7と書いてある.
つまり1000kgの車体なら最大で700kgの制動力が得られることを意味している.つまり0.7Gの制動力といえる.
裏を返せば,どんなにエンジンのパワーを増しても,それ以上の加速力を得られないことを意味している.それ以上はタイヤが空転するばかり.
0.7Gの加速とは,毎秒9.8×0.7=6.86m/sec の加速である.
時速にすれば,毎秒24.696km/hずつ加速するから,この加速で,時速100kmに達するには4.04924秒かかる.
3秒程度で100km/hに達するモーターバイクは 0.94G.
ということはタイヤの摩擦係数も 0.94 以上でなければならぬ.
ギアチェンジしても0.7Gの加速が保てて,そのまま400mを走れば,
(1/2)×6.86×t^2=400
を解いて,t=10.799秒.
ゼロヨンが10.8秒ということになる.これが摩擦係数0.7の市販車の限界.
市販車の中にはゼロヨン10秒切るのもありそうだから,これの摩擦係数は大きいのだろう.
F1の摩擦係数は1.5とか言われている.
加速というと,エンジンパワーとか,ミッションとか駆動系とかいろいろ議論はあるが,いかに性能を増しても,タイヤの摩擦係数の限界を打破しなければ,それらは無駄な努力になる.
エンジン性能で加速を競うなら,アスファルトとゴムタイヤを使ってはいけない.
路面をラックギアにし,タイヤの代わりにピニオンギアを使ってラックギアに噛み合わせれば,摩擦係数はギアが壊れない限りいくらでも大きく.純粋にエンジンパワーの勝負になる.