2023年5月2日火曜日

「たすき掛け」って何?

「たすきがけ」という言葉に初めて触れたのは中学生の時で,無線の「たすきがけ運用」という言葉だった。


などという言葉が出ていて,送信周波数と受信周波数が異なる運用のことを指しているのだが,

「たすきがけ」って何?

まぁ,「たすきがけ」の意味を知らずとも,
「送信周波数と受信周波数が異なる運用のことですよ。」
という説明はできる。今は「スプリット運用」という。
そうじゃなくて,スプリットがなぜ「たすきがけ」なのかということ。

タスキがけ,って書くと タヌキがけ みたいだw

次に,高校の数学に「たすき掛け」による因数分解が出てきた。

「たすき掛け」って何?

もちろん,
「因数分解のワザですよ。」
と答えられる。
そうじゃなくて,因数分解がなぜ「たすき掛け」なのかということ。
そもそも駅伝や選挙演説の襷は,肩から斜めにかけている。

今は,和服の たすき掛け を知っているので,因数分解のワザが「和服のたすき掛け」とわかる。


自分が,バツ印にかけるのが和服のたすき掛けと,気づいたのはいつのころからかは記憶にないが,生徒には
「千と千尋の神隠しでやってるよね。」
でわかってもらえる。

因数分解のたすき掛けは,$6x^2-7x-10$ の因数分解の試行錯誤のことをいう。
$6$になる2数 $1\times6=2\times3$, 
$-10$になる2数 $-1\times10=1\times(-10)=-2\times5=2\times(-5)$, 
を組み合わせて,
を作り,
より,$6x^2-7x-10 = (x-2)(6x+6)$ を得る。
このように,バツ印にかけるのが,和服のたすき掛けのようだということである。


閑話休題

数学の苦手な生徒には
この絵はハードルが高いようだった。
「線になぞるように掛け算をする」のが分かってもらえない。

で,掛ける数を,丸で囲むとわかってもらえた。
まさに和服の「たすき掛け」のようで,いい感じ。

あと,「解の公式を使えませんか?」という,スルドイ生徒もいた。でも,
「使っていいよ。これの解は $x=2, \frac{-5}{6}$ になるけど,これをつかって,(・・・)(・・・)にする方法は自分で研究してね。2年生(数II)になったら教えてあげるから。」
これが,本来の勉強だと思う。

でも
「スプリット(送信周波数と受信周波数が異なる運用)」
のどこが「たすき掛け」なの?
バツ印あるかな。
謎は深まるばかり。

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