以前撮影した場内信号機のインピーダンスボンド。
車掌室がここを過ぎたら,手前の閉塞区間を脱するから,オーバーランしても,運転指令の指示なしで戻ってはならないルール。
閉塞区間を過ぎると,その区間の信号は赤(抑止)から黄(注意)になり,後続列車が区間に侵入できるからである。オーバーランで戻る場合は,運転指令が手前の閉塞区間の信号を抑止にして後続を止めなければならない。
インピーダンスボンドは信号機の場所にある。
閉塞の仕組みは,車輪で2本のレールをショートすることで列車の存在を検知し,その区間を抑止する。
閉塞区間の境目のレールは絶縁されている。しかし,動力の電流は変電所に戻さなければならない。
そこで写真のインピーダンスボンドで,動力の帰線電流(直流1000アンペア以上)は通過させ,交流の軌道回路は絶縁する。
仕組みがこれ。>wikipedia
平行な2本のレールはインピーダンスボンドのところでコイルでつながっている。コイルの電気抵抗は直流に対してほぼゼロでショートしているが,交流に対してはコイルのインピーダンスで電気的に離れている。これを車輪がショートすることで列車を検知する。
閉塞区間を超えるレールは絶縁されていて,直流はコイルの中央からの線(写真の白い板状のもの)で導通している。交流の信号電流はコイル中央の線には流れず,別回路で閉塞区間同志は絶縁している。うまい仕組み。
機械の仕組みは楽しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿
スパム対策のため,コメントは,承認するまで表示されません。
「コメントの記入者:」は「匿名」ではなく,「名前/URL」を選んで,なにかニックネームを入れてください.URL は空欄で構いません.