エンジンルーム
1959年 Mini が世に出た時,世界初の横置きエンジンでした.電動ファンなどない時代,当然ラジエータは車の左側に押しやられました.バッテリはトランク内.それでも1989年車だからけっこう補器類がついてる.
夏暑く,冬寒い車です.真冬,水温計の針が動き出すのに10分,暖房が効き始めるのに20分.水温計の針が安定するまで30分はかかる鋼鉄製エンジンブロックです.現代の車がすぐ温まるのはアルミ製だからです.
トランクをあける
あけるとガソリンタンク(34リッター)丸見え.追突しないでね.雑誌「Mini Freek 6月号」によると,ふたのところまで満タンにするとホントにぴったり 34L 入るそうな.でもそんなことすると,加速時や上り坂であふれてしまう.(*_*)
カバーをめくるとバッテリカバーが見えます.
こんなところにおしやられたバッテリ.
油を差す!
基本的に40年前と同じ構造の車.メンテナンスフリーの現代の車では考えられない「グリースアップ」が半年ごとに必要.この絵は見やすい後輪のトレーリングアームの付け根のグリスアップポイントにグリスアップしてるところです.前輪のサスペンションにあと3個所,グリスアップポイントのニップルがあります.
まぁ車をいじるのが好きな人向きですな.
前輪サスペンション
F1と同じダブルウィッシュボーンです(だからどうした).グリスアップポイントはタイヤのかげで見えません.黄色いのはショック.
コイルスプリングはありません.
Mini のサスは,このサイズの車に独立サスを実現するためにコイルスプリングを使わず,代わりにラバーコーンというゴムの固まりを使用しています.
アッパーアーム真下から覗いた前輪ラバーコーン
Hi-Loと書いてある部品は車高調節器.その向こう側(つまり真上)にある茶色っぽい(ついた鉄粉が錆びたのでしょう)のが,ラバーコーンスプリング.ラバーコーンがぴょこぴょことしたミニの動きを特徴づけています.ラバーコーンはゴムの塊なので,だんだんへたります.すると車高が下がるので,Hi-Lo で車高を調節するのです.
ステアリングはラック&ピニオン.油を差した時,ラックのゴムの蛇腹が切れているのに気づいたので,車検時,新品に交換してもらった.
エンジンオイル
油といえばエンジンオイル.
なんとこのエンジンオイル,ギアオイル,デフオイルも兼ねてます
さすがにブレーキオイルは兼ねてませんw…って当然か.オートマ車はなんとトルクコンバータオイル(いわゆるオートマオイル)も兼ねてます.オイルの種類が1種類で済むというのは合理的(?)ですが逆に負担が大きいので,頻繁にオイル交換が必要.
パネル
座席に座るとステアリングの中心が自分の中心から左へ5cmずれているのがわかります.つまり,座席の中心とステアリングの中心がずれてるんです.
センターメーターはスピードメーターです.その左側の小さいのが水温,右側のが油圧.ステアリングのところに見えるのがタコメーター.最近の車で,「人間工学的に見やすくセンターメーター採用」などといっているが, Mini のセンターメーターは「左右ハンドル付け替えても同じパネルで安上がり」という理由で人間工学なぞ考えてないから見づらいのだ.
はじめてホーンを鳴らす場面では,鳴らすことが出来ませんでした.その5分後鳴らし方をつきとめました(^^;).さてどこでしょう?
それから「チョーク」(知ってる?)なんてのもついてますし,ベンチレーターのファンは「On-Off」のみで,外気導入のみ.
後部座席に入る
ちょっと大変.あんまり乗りたくない.
どっこいしょ
>Rover Mini - INDEX
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