2004年10月21日木曜日

出張

昨日はリカちゃん大薬学部に出張.
情報教育部会で情報教育の実態の視察.
内容は見学とお話.
はじめ,漢方研究室を見学.
漢方の先生,大学教員というより,漢方薬局の店主のようだった.
女性の講師の方がいろいろ説明.(以下,メモ)



朝鮮人参は吉宗の時代に日本ではじめて栽培に成功.
トリカブトはリウマチの薬で,ヨーロッパでも加水分解したアコニチンという薬で使われたが,アコニチンは副作用が強くて使用中止.しかし漢方では体質(陰陽)に合わせて副作用の出ない体質(陰)の人に使用する.
陽:血色のいい人,
陰:そうでない人

ジャコウジカのにおい袋の麝香は強心剤.
ジャコウジカはワシントン条約で取引禁止だが,すでにある麝香は無くなるまでは使ってよいので,「救心」にも入っている.
風邪薬.葛根湯も,陰の人に使うと,体力を消耗するので適さない.


あと大学院の学生に標本室を案内してもらう.
「ふーん・・・」以上!

続いて,医療薬学センター
薬局の実習ができるようになっている.
実際に学生が薬剤師になり,教授や本物の薬剤師が,医者や患者になっていろいろ学生を「いじめる」.
あと2年後には,薬剤師は大学6年間になり,病院や薬局の実習が6ヶ月ということになる.
これからの薬剤師は,常に薬に関して最新の情報を見る必要があり,情報教育が不可欠.

つづいて,大教室で情報教育を担当している先生のお話を聞く.
以前は,コンピュータの専門家が担当していたが,薬学特有の問題あるので,薬学専門の方で情報教育を担当.
学生は全員ノートパソコンを持つ義務.
システムの構築の歴史から,教育に当たってのいろいろな問題点を聞けた.高いソフトのサイトライセンスとか.
ソフトが新しくなると,教員も勉強.情報が専門ではないので,大変とのこと.

雨が強くなり.午後の部は中止.解散.
で,校舎を歩いていると,おととしの教え子のヤノリサとばったり!
「がんばってねぇー」

薬学部は昨年から野田に移転.新しいのでものすごくきれいな校舎.
自分は神楽坂だったので,野田はほとんど来たことが無い.
野田は23年前,セミナーハウスで「測量実習」をした以来.さすがに20年以上経つと,どこに何があったか覚えていない.「初めて来た」という感じがした.
創立125年記念のいろいろをやるらしい.そういえば自分が学生のころは創立100年の校舎を建てていた気がする.
夏目漱石の坊ちゃんは神楽坂の物理学校(大学の前身)に行ったのは有名.

台風の中,帰宅.

3 件のコメント:

  1. すみぴょん2009年4月12日 23:44

    教科とほとんど関係なさそ~(?)な視察もあるんですね
    薬もなんでもいいってワケじゃないんですね 葛根湯は風邪薬としてよく服用してるんですが、ワタシ、陰の体質だからよくないんだ^^; シラナカッタ・・

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  2. 数学ではなく「情報」です.来年から情報の授業担当なもので.メインは漢方ではなくて,情報教育の視察.
    それから執筆作業は情報の教科書の先生用のアンチョコと17年度用の改定作業でした.

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  3. すみぴょん2009年4月12日 23:45

    「情報」ですか・・・ ウンウン、そうですよね 単なるコンピューターの操作が出来るのが本質じゃなくて、科学的なものの見方、考え方が出来ないとだめなんですね  今の若い人は小さい頃からゲーム等でコンピューターになれてるから、そういう意味では「情報」は受け入れやすいでしょうね  そこから先は個々の問題か

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